あのシャーロックホームズの姪(母親がホームズの妹)で伯爵令嬢(父親は公爵家の次期当主なのでほぼ確実に公爵令嬢になる)クリスティ・クリスタル・マーガレット・ホープ(愛称クリスティ、レディと呼ばれることも多い。)。父親はビクトリア女王の最後の王子なので、クリスティはビクトリア女王の孫というころになる。
この作品の特徴としては、ホームズの物語にうまくかぶせているところだろうか。だから名探偵役は、ホームズ(ホームズも名推理を見せてはいるが)ではなくクリステイなのだ。モチーフになっているのは、「六つのナポレオン」と「五つぶのオレンジの種」。そしてホープの誇る戦闘派メイドでクリスティお嬢様大好きの二人、2丁拳銃の使い手であるアンヌマリーメイド長と先端が二股に割れている鞭(フルグラム)の名手であるノーラの壮絶な過去が明らかになる。そして、クリスティのダンス教室のパートナーは、未来の夫であるジョージ・グラハム・ハートになっている。
とにかくクリスティが可愛らしいのだ。普通のご令嬢の基準では測れない型破りの活躍から目が離せない。
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