主人公は公爵令嬢のアストリッド・ゾフィー・フォン・オルデンブルグ(通称アストリッド)。いわゆる悪役令嬢である。しかし彼女は転生者。前世は、ミリオタ女子大生。気が付いたら「流れ星に願いを込めて」という乙女ゲームの悪役令嬢として、生まれ変わっていた。しかも4歳の幼女。自分が知っているゲームの未来では、自分は追放、家はお取り潰しというバッドエンドが待ち構えている。しかし、そんな未来などくそくらえ。いざとなったら国とも戦える力をつけておけばいい。ということで、アストリッドの現代知識を活かしたあがきが始まる。
彼女のやったことというのは主に二つ。一つは現代知識を元に、この世界にはない新兵器を開発すること。幸いこの世界には魔法がある。魔法と現代知識を組み合わせてとんでもない武器を開発するのだ。
もうひとつは、追放されても再起できるような経済力を身につけること。アストリッドは学園に通う傍ら手伝い冒険者としての報酬を貯めていく。一定の金額になったら、自分の国が手を出せない第三国の銀行に預けるためだ。
アストリッドにはどうしても避けたい連中がいる。王太子フリードリッヒ、騎士団長の息子アドルフ、宰相の息子シルヴィオの3人(アストリッドは彼らを地雷トリオと呼んでいる。)彼らはゲームでの攻略対象であり、関わると碌なことにはならないからだ。
この巻では、アストリッドは手伝い冒険者として、ワイバーンを倒したりオークと闘ったり、バカンスで海へいったり。
アストリッドにはいわゆるアホ毛と呼ばれるものがついているのだが、これが結構芸をしている。この芸を見ているだけでも面白い。また妖精さんも色々出てくるのだが、見た目はとても可愛らしい(ただし、性格はマイペース)。
この世界にもビキニの水着はあるようだ(ただし、この世界ではレアールと呼んでいる。)高等部の先輩のお勧めは、何とほとんどヒモ。やたらと勧めるのだ。でも高等部になると、お色気ムンムン振りまいて殿方を悩殺するのが当たり前らしい。
ところで、オークを討伐しているときに、アストリッドたちは竜に遭遇する。普通なら恐れおののくところだが、アストリッドはなんと新兵器を開発して竜を退治することい夢中になる。果たして彼女の目論見はうまくいくのか。
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