この作品の中心となるのは3人の乙女たち。アイドルのような風貌だが、超絶ナルシストの瀬名あいか。魅惑のマシュマロボディと気だるげ顔で男子を魅了するビッチの日向美野里。モデル体型で美人なので、男女を問わず憧れる者も多いが腐女子の辻本恵令奈。
誰もが残念系美少女なのだが、いちばんまともなのがあいかだ。意外と真面目なのである。他の2人はアホだ。まったく勉強をやる気がないので、いつも留年ギリギリ。彼女たちにハッパをかけたり勉強をさせるのも、追試対策で勉強を教えるのも全部あいかの役割。だから苦労が絶えない。
「もう放っとけよ。留年しても自己責任だろう。」と思うのだが、意外に面倒見がよく人のいいあいかは、つい彼女たちに手を貸してしまう。
基本的には4コマの連続で進んでいく。この第1巻には第15話まで収録されているが、1話の中に複数の4コマが納められている。大体1話につき8つのようだ。
笑ったのは次の場面。腐女子の恵令奈が、数学教師でBLのカップリングを妄想していたシーン。次のセリフも面白い。あいかが恵令奈に、なんで腐女子なんだと聞かれると、「腐るのに理由はいるか?」と答えている。
これにも笑った。美野里が体育があると必ず生理を言い訳に見学するので恵令奈に「お前体育ある日必ず生理来るよな」と突っ込むので、じゃあ恵令奈がうまい言い訳を考えてというので、こんな時は逆転の発想だと、美野里に授けた言い訳は、「生理が来ないんです」というもの。
こういった感じで、個性のありすぎる女子トリオのドタバタは続いていく。
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