この作品を一言で表せば、思春期男子と年上お姉さんとのラブコメとでもいうのだろうか。お隣の坂藤知愛さんは、高校時代はフェアリーとも呼ばれ、文武両道で優等生の可憐で優しい憧れのお姉さんだったが、大学を卒業してからは、立派な?無職ニートに大変身。アルコール類は手放せない。そして何かにつけ、主人公の岸村賢人君に絡んでくる。
二人は7つ違いのはずだが(p131),賢人が高校受験生のときには既にニートになっているので学年としては8つ違いになるはずだ。もしかすると知愛さんは早生まれなのか。この第1巻では誕生日は不明だが、22歳で賢人の母親からお年玉をもらって喜んでいる(p8)が、この時既にニートなので、早生まれだろうという推測は結構確度が高い。
またこのようなセリフもある「23歳専業無職が15の受験生のガキにゲームで負けたとか情けなすぎる」(p57)ここでは8つ違いになっている。時期ははっきりしなが、次の第12話が二月の話なので、知愛さん早生れ説は結構信ぴょう性があるものと考えている。また、妹の知恵と6つ違いという記述もあるが知恵が高2の時、ニート2年目だから、この説の信ぴょう性には結構自信を持っているのだが。
この知愛さん、フェアリー時代もいいが、専業無職のニートになってもとっても可愛らしいのだ。こんなお姉さんが毎日のように絡んできたら、思春期男子諸君はなんやかやといっても、結構嬉しいのではないかと思う。知愛さんの方も賢人のことが好きだという節がそこかしこにある(もしかしてショタ属性なのか?)例えば「卒業する? 賢人が嫌じゃなかったらあたしはいい」(p92)というセリフや「そんなまどろっこしいことしなくてもすぐ男にしてあげる」(p150)というセリフだ。賢人君、また知愛さんがからかっているんだと思っていたようだが、惜しいことをしたものだ(笑)。
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