文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

オレンジ色のガードレール

2018-03-14 09:00:00 | 旅行:山口県


 別のなんの変哲もない田舎道だが、ガードレールに注目してほしい。普通はガードレールは白いのだが、これはオレンジ色だ。これこそ世に名高い(ちょっと大げさか)山口県のガードレールである。山口県では夏みかんの色からガードレールがオレンジ色に塗られていることは周知のことである。でもたまに白いのを見かけたりする。白いガードレールでもよく見ると年季が入って、上のオレンジ色の塗料が落ちているものもあるようだ。たしかそんなものをどこかで見かけたような記憶がある。

 いずれにしても、オレンジ色のガードレールを見ると、自分は今山口県にいるんだなと感じてしまう。
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書評:世界は変形菌でいっぱいだ

2018-03-13 10:18:44 | 書評:学術教養(科学・工学)
世界は変形菌でいっぱいだ
クリエーター情報なし
朝日出版社

・増井真那

 本書は変形菌について多くの写真とエッセイ風の解説で語ったものだ。一般には、「変形菌」というより、「粘菌」といった方が通りが良いかもしれないが、実は「粘菌」と呼ばれるものには他にも種類があって、変形菌というのはそのうちの真正粘菌のことだそうだ。

 この変形菌というのは面白い性質があり、アメーバーのような変形体と繁殖のための子実体の二つの形態を持っている。本書にも多くの写真が掲載されているが、子実体の場合は胞子をバラまくために、無数のプチプチを形成するのだが、これは苦手な人だと鳥肌が立つよう眺めかもしれない。

 面白いのは、アメーバー状の変形体の方で、まるで動物のように動き回って微生物などの餌を摂取するのである。要するに植物だか動物だかよく分からないもので、そこが面白いという訳だ。ちなみに著者は、変形菌を育てるのに「飼育」という言葉を使っているが、アメーバーの時には動物を育てているような感覚なんだろう。餌としてはオートミルがいいらしい。しかし何でもいいという訳ではないらしいので、結構なグルメである(笑)。

 著者は中等教育学校の4年だそうだ。中学校ではない。5年制の旧制中学ならまだしも、今の中学校は3年制である。中等教育学校とは、中学校と高校を合わせた教育機関のことだ。つまり中高一貫教育を行う教育機関のことである。私立の中高なら昔から事実上はそのような運用をしていたところも多いのであるが、それを正式に制度化したもののようだ。要するに高校1年生ということなのだが、この中等教育学校というネーミング、教育に関するお役人のセンスの悪さを端的に示しているような気がするのは気のせいか。

 それはさておき、この年代でなにか一つのことに興味を持ってつきつめていくというのは素晴らしい。周りもそれに理解を示して応援している。そういった取り組みの積み重ねこそが、理系離れが進んでいるように思える我が国にとって大切なのではないだろうか。

☆☆☆☆

※初出は、「本が好き!」です。

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カマキリの卵を見つけた

2018-03-12 08:30:00 | 旅行:山口県


 実家を管理するためしばしば帰省しているが、ふと庭木を見ると、カマキリの卵があった。子供のころはよく見かけたのだが、久しぶりに見た。




 探してみると、すぐ近くの木にももう一つ見つかった。もっと暖かくなったら、この中から幼虫がたくさんでてくるんだろうなあ。虫によっては、もう見られなくなったものも多いが、カマキリの類はまだまだこの辺りには多いようだ。
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書評:緊縛の文化史

2018-03-11 10:07:47 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
緊縛の文化史 The Beauty of Kinbaku
クリエーター情報なし
すいれん舎

・マスター“K"、(訳)山本規雄

 本書は、「緊縛」という視点から、日本文化を眺めたものだ。著者は、アメリカ人のようだが、キリスト教文化の影響だろうか、この手の本は、匿名でないとあちらでは出せないらしい。

 本書は、「緊縛」の歴史や、「緊縛文化」に重要な貢献をしてきた「緊縛マスター」たちの紹介、ハウツー緊縛など、なかなかよく日本文化を研究していると言えるだろう。日本文化にあこがれる外国人は多いが、まさかこんなものにまであこがれる人がいようとは思わなかった。

 そういえば、昔何かの週刊誌で、緊縛を取材してた外国人女性記者が、自分も体験したいといきなり下着姿になって自分を縛ってくれと言ったという記事が載っていたのを思い出した。つまりは緊縛はサブカルながらも、世界的にあこがれる人がいるということだろうか。

 しかしこうしてみると、「緊縛」と西洋の「ボンデッジ」とは似て非なるものであることが分かる。「ボンデッジ」とは単なる変態さんの一種(ファッションもあるが)であるのに対して、「緊縛」とはその変態を芸術(アート)の域まで高めたものではないかと思う。さすがは、クールジャパン、どんなものにでも「道」を見出すその精神は世界に冠たる日本ならではのものだろう。

 しかし本書で一つだけ不満が。モデルになっているのがみな白人女性なのである。みんな派手で大味で、なんだかとっても大らかな感じなのだ。和の場合に漂う淫靡さといったものはあまり感じられない。情緒だとか侘・寂(元々あるのか?)といったようなものも漂ってこない気がすると思ったのは、私の勘違いだろうか。やっぱり、緊縛は和に限る。

 思わず噴き出したのは、胡坐縛りの項目のところだ。なかなか綺麗な白人女性が胡坐縛りで緊縛されている。ここに次のような使用上の注意らしき記載がある。

<最後に注意して頂きたいのだが、この「ハウツー」に掲載した図解写真に写っているモデルはかなりきつく締め付けられても楽しむことのできる人だったが、・・・(以下略)>(p301)

 「楽しめるんかい!?」 まあ、人に迷惑をかけなければ、趣味をうんぬんする気はないが・・・。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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書評:アンチ・サボタージュ・マニュアル 職場防衛篇――組織を破壊から守る9の戦術

2018-03-09 09:28:43 | 書評:ビジネス
アンチ・サボタージュ・マニュアル 職場防衛篇: 組織を破壊から守る9の戦術
クリエーター情報なし
北大路書房

・R.M.ガルフォード、B.フリッシュ、C.グリーン、(監修・訳)越智啓太、(訳)国重浩一、バーナード紫

 本書は組織防衛のためのノウハウが詰まったものだ。本文中によく「サボタージュ工作員」という言葉が出てくるが、別にどこかのアブナイ国が企業に工作員を送り込んでくるという訳ではない。(というか、一企業に工作員を送り込めるほど暇な国はめったにない。)ここでいう工作員とは、企業にかけなくてもいいブレーキをかけるような人たちのことだ。つまり、こんな連中がいると組織がダメになるということである。

 ここでは、9つの典型的な「サボタージュ工作員」の類型が示され、どのようにすればそれに対応できるかが述べられている。ここに書かれているような連中は意外に多く、皆さんもきっと「あるある」と頷いてしまうに違いない。そういった連中ほど口だけは一丁前なのだから始末が悪い。本書中に書かれている類型を紹介してみよう。
1.従順によるサボタージュ
2.演説によるサボタージュ
3.委員会によるサボタージュ
4.無関係な問題によるサボタージュ
5.論争によるサボタージュ
6.以前の会議での決議を再び持ち出すことによるサボタージュ
7.過度な用心深さによるサボタージュ
8.「それは我々の仕事か?」によるサボタージュ
9.<関係者すべてにCC>による現代のサボタージュ

 どうだろう。これらの項目を見ただけでも、自分の職場にもそんな人がいると、ほとんどの人は思うのではないだろうか。これらについては詳しくは本書を読んで欲しいのだが、いくつかコメントしてみよう。

 まず1番目にある「従順によるサボタージュ」である。これは、規則で決まっているから絶対にそれを守らなければいけない(多くは自分たちに都合の良い社内やローカルルールであるが)という連中のことだ。私も最近は「間違っていてもマニュアルに書いてあればその通りにやるし、書かれてなければ正しくてもやらない」というのを聞いたことがある。しかしそれでは物事の改善もないし、結果的に組織が衰退していくだけだろう。もっとも法律などで決まっている場合にはそれをきちんと守ったうえで、異論を唱える必要があるのだが(罰則もあるしね)。

 6番目の「以前の会議での決議を再び持ち出すことによるサボタージュ」は、以前こう決まったからというのではなく、その反対に以前に決定されたことに意義を唱えて、会議を後退させるというものだ。つまりは、以前のことを蒸し返す連中である。

 8番目の「「それは我々の仕事か?」によるサボタージュ」というのは、どこに行っても割と普通に見られるのではないかと思う。つまりは特定の案件に対してたらい回しをするということだ。

 最後の「<関係者すべてにCC>による現代のサボタージュ」というのは、今のように仕事はほとんどPCを使って行うという現代に特有のものである。もちろん報連相は大切だが、何でもかんでもCCで送られては、それを見る方も大変だろう。行き過ぎれば何のために下位の職位に権限移譲しているのか分からなくなる。

 本書に述べられているのは、多くはいわゆる「大企業病」と共通しているものだと思う。その処方箋の一つとして考えれば、ビジネスマンは一読していても損はないだろう。しかし、ある程度権限がない人が読んでも空しくなるだけだ。ぜひ上級管理職には目を通していただきたいと思う。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。
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三江線の旅(三江線に乗ってきた4終)

2018-03-08 09:00:00 | 旅行:島根県


 君田温泉森の泉を出ると、いよいよ三江線の列車に乗車だ。ちなみに、列車のことを何でも電車と都会の人間は言うが、もちろんローカル線なので電化はされていない。だから電車ではなく列車。バスで島根県邑智郡邑南町下口羽にある口羽駅から乗車となる。ちなみにこの駅はもちろん無人駅である。バスガイドさんが口羽駅にはちゃんとしたトイレがないと盛んに言っていたが、着いてみると横に結構立派なトイレがあった。三江線は今月いっぱいで廃止になるので、このトイレも使い道が無くなる。なんとももったいないことだ。




 そうこうしているうちに、列車が入ってきた。岩見神楽のラッピング列車だ。これから三次まで約1時間の旅である。社内の路線図を見ると、各駅には神楽の演目のニックネームがついているようだ。(三江線に乗ってきた 終)

〇関連過去記事
君田温泉森の泉(三江線に乗ってきた3)
三次ワイナリー(三江線に乗ってきた2)
平田観光農園(三江線に乗ってきた1)

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放送大学30年度1学期の学費振込

2018-03-07 09:44:33 | 放送大学関係
 昨日届いた放送大学の科目登録決定通知に従って、添付の振込用紙で近くのコンビニから支払いを行ってきた。

 決定科目は申請通り。

 (放送)
 ・認知心理学(’13)
 ・心理学概論(’18)


 (面接)
 ・小天体サンプリングリターン
 ・文化と心理学

 以上4科目6単位分だ。
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書評:エロからかい上手のメイドさん

2018-03-07 08:16:29 | 書評:小説(その他)
エロからかい上手のメイドさん (美少女文庫)
クリエーター情報なし
フランス書院

・鷹羽シン、(イラスト)有末つかさ

 なんか似たようなタイトルのアニメを深夜に放送しているが、こちらはまったくの別物。内容は、よくある?主人公が美少女メイドといちゃいちゃするというものだ。

 主人公は龍大寺貢という高校進学前の長期休暇中の男子。彼には一条星奈という専属の年上美少女メイドがいる(なんてうらやましい環境だ)のだが、このメイド貢をからかうのが大好き。それもエロエロなからかい方をするというものでなんとも素晴らしい、いや困ったお方なのだ。

 実は星奈は、貢のことが大好きなのだが、なかなか素直になれない。だからついからかってしまうのである。でも、最後は互いの気持ちが一つになってまさかのハッピーエンド

 さすがに美少女文庫のひとつなので、エロネタもそこかしこにあるが、それを覗けば、普通のラブコメものとして読めるかも(たぶん)。

 「この商品を見た後に買っているのは?」のところを見てちょっと噴き出した。興味ある方は確認して欲しい。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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君田温泉森の泉(三江線に乗ってきた3)

2018-03-06 08:50:00 | 旅行:広島県


 三次ワイナリーの次は「君田温泉森の泉」というところで入浴だ。



 入り口を入ると、季節柄おひな様がかざってあった。この温泉は重曹泉で、いわゆる美人の湯だそうだ。お肌がすべすべになるらしい。1時間強の時間があったが、それほどいっぺんに長い間温泉に浸かっていられる訳もない。バスで移動中、まだまだ雪が残っていたが、温泉に入浴して体がぽかぽかになった。バスに乗ってからも長い間暖かかったから結構効果は続くみたいだ。


〇関連過去記事
三次ワイナリー(三江線に乗ってきた2)
平田観光農園(三江線に乗ってきた1)

 
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三次ワイナリー(三江線に乗ってきた2)

2018-03-05 12:00:40 | 旅行:広島県


 平田観光農園でいちご狩りを終えると、次は昼食会場である三次ワイナリーに向かった。三次ワイナリーは何度か来たことがあるが、今回はずいぶん久しぶりになるのでなんだか懐かしい。今回は時間的な制約のために寄らなかったが、すぐ近くに奥田元宋・小由女美術館もある。食事を急いで済ませれば見ることもできたかもしれない。




 これが、当日食べたシーフードのバーベキュー。ツアーでは、これとお馴染みのジンギスカンから選択できるようになっていた。昔はジンギスカン用の鍋で焼いていたように記憶しているが、久しぶりに来ると、ちょっとしたところが変わっているものだ。向う側にちょっと見えるのがジンギスカン。


〇関連過去記事
平田観光農園(三江線に乗ってきた1)
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