チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

おきりこみ

2013年10月07日 | 日々のこと

晴れ、26度、56%

 おきりこみ、上州からのお土産です。どんなものか解らない私に、甲府のほうとうのようなものですと教えてくださいました。すいとんのような物です、とおっしゃいます。そういえば、すいとんを随分食べていません。小麦を練った物を、お味噌汁にポチャポチャ落として作るすいとん、温かなお汁とすいとんでお腹が一杯になりました。

 さて、どうやって作る物かと裏を読めば、中に入れる具からスープまで全部セットになったおきりこみです。私がするのは、ひもかわより太い麺をスープに入れて、10分ほど火の番をするだけです。 具が付いてますと書いてあっても、普通はスズメの涙ばかりの具なのに、このおきりこみ、お野菜がたっぷり入っています。人参、ごぼう、大根、あげ、鶏肉、椎茸、種類も豊富です。10分も煮るので、主人も私もまだかまだかと、鍋をのぞきます。彩りに小ネギを一緒に煮ました。 麺を加えて煮込むうちに、スープにとろみが付き始めました。どろどろというのではありません、程よい感じです。待ちかねていましたから、早速いただきます。

 写真の感じより、さっぱりとしたスープです。太い麺は煮て行くうちに、崩れてしまいましたが、ほうとうやすいとんと同じような物ですからね、と相変わらず大雑把な私です。普段はスープを最後まで飲まない主人もきれいに食べ上げました。お腹の底から満足、おごちそうさま。

 これだけ、お取り寄せだ、通販だと、食べ物も地方色が無くなっている昨今ですが、まだまだ、知らない美味しいものがあちこちに潜んでいます。上州の寒い冬に、それぞれの家庭の味で作られるおきりこみだと思います。今頃の季節はきのこかな?とろみが付いたスープは芯から体を温めてくれるはずです。

 上州といえば、私は「木枯らし紋次郎」を直ぐに思い浮かべてしまいます。不思議に食べ物は知らない土地を、ぐっと身近に連れて来てくれるようです。

 

コメント
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