チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

あじさい

2013年10月15日 | 

曇り、25度、84%

 香港は四季の移り変わりがはっきりとしていません。よほど、山の色などに気を付けていなければ、季節感などはクーラーの吹き出しの熱気にしか感じないくらいです。そのうえ、野菜や果物、花にいたるまで世界中から輸入されてきますから、いつだって同じ果物が果物屋に並んでいます。しかも、以前より輸入元がより拡がっています。南アメリカアフリカから入って来る野菜、果物、花たちです。香港人は、どこの国から入って来ているのすら気に留めているふうではありません。当たり前なのです。当然香港に長居している私も、最近はいつも同じ物がある花屋や八百屋に違和感を持たなくなりました。

 あじさいだって一年中あります。日本ではあの梅雨空にしっくりと馴染むあじさいです。ところが、あじさいはヨーロッパでは、秋の花だということを昨年の今頃知りました。所変わればといいますが、きっと、和あじさいではなく洋あじさいのことでしょう、と思っていました。昨年の12月の初め、アムステルダムに行きました。その地でもやや早い初雪の中、私がホテルの中庭に見た花はなんとあじさいでした。雪持ちあじさい。

 あじさいは、日本のガクアジサイが原種といわれているそうです。洋名のハイドランジアが表すように、水の器、やはり水をたくさん必要とする花です。球状に花をつける様は、見るからに大輪の一輪よりも豪華です。本来は青が原種だそうですが、土のアルカリ度によって花の色が変わるのも特徴です、そのうえ、改良がし易い花だとかで、最近では色ももちろん、花の形まで様々です。

  日本で改良されたフラウフジヨなのかババリアなのかはっきりしません。何分にも、香港の花市の人たち、あじさいはあじさいでしかないのです。花びらの形も従来の物よりやや尖っています。このブルーもありました。白い縁取りが清楚に感じます。

 秋色あじさいを知ったのは、ほんの最近のことです。ネーミング通りに秋っぽい枯れたようなあじさい。よく見るとその色が微妙にグラーションしているのが、秋色あじさいの魅力です。 紫の縁に緑とやや霞んだ黄土色。花びらの大きさはとても小さく八重と表現していいのか、幾重にか重なっています。

 花屋さんで、どのあじさいにするかトコトン迷いました。切り花になったあじさいは、水揚げが難しくあっという間に萎れてしまうこともあります。切り口をよくたたいてミョウバンを塗って、深水に付けておきます。香港でもさすがにあじさいの12本束などは見かけません。お値段も、チューリップと同じくらい高い物です。この時期オランダからの輸入です。

 東京にいた頃住んでいた家には、石段を上がると門の左手に薄いブルーのあじさいがありました。息子が小学に入る頃には、薄ピンクに変わりました。あじさいがあるところには、私の大好きなでんでん虫がいます。挿し木でも簡単に付くあじさいだそうです。帰国したら、育ててみたい花が一杯あります。

コメント (2)
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