チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

アンジェリーナジョリーの話に思う

2015年03月30日 | 日々のこと

曇り、21度、90%

 ハリウッド女優のアンジェリーナジョリーが、2、3年前でしたか、遺伝的にみても乳房の癌の罹患率80%と診断され、乳房切除の手術を受けたと聞きました。つい先日、今度は卵巣も同じ理由で摘出したとききました。母親や伯母が癌で苦しみ、早世したことを思い踏み切った手術だと思います。女性の場合、こうして摘出することで癌から未然に身を守ることが出来る器官を体に持っているわけです。

 この手術、日本ではまだ認められていない手術らしいのですが、費用もかなりのものと聞きます。その上、失った乳房の再生手術もしなくてはなりません。普通とは違うハリウッドなどという世界に住む人だから出来る話です。アメリカ本国でも意見は賛否両論とか。

 先月、私自身、もしかしたら、子宮に異常があるかと診察を受けました。最終的には異常なしと診断されましたが、結果が出るまでの間、子宮摘出は覚悟をしていました。一人ですが子供もおります、もう、60に手が届く年齢です。それでも、異常なしと診断されてからは、尚更、自分の体が愛おしくなりました。

 父は40年以上前に癌で逝きました。火葬場で父の骨を迎えたとき、真っ白な骨に数カ所人工的な赤と青の斑点がありました。今、初めてこんなことを書きます。ずっと心にあった情景です。そして、子供心にその赤と青の斑点は、薬のせいではないかと思ったのです。手術こそしませんでしたが、ストレプトマイシンを打ち、抗がんのためのコバルト照射も続けていました。医学的なことは分かりませんが、薬は病も治すけど、体を蝕むものでもあるのではとその頃から思っています。

 一昨年逝った母は、大きな手術を晩年、70代でしました。股関節にヒビが入ったために、人工の骨を入れたのです。逝った年齢がもう80も半ばすぎでしたので、骨粗鬆しようだったのでしょう、拾った骨はカスカスでした。それよりも驚いたのは股関節の人工の骨です。金属とセラミックスで出来たその骨は、そこだけが、奇妙に生々しく今にも動き出しそうに見えました。

 この58年間、大きな病気もしませんでした。皆さんに元気ねと言っていただきます。それでも、自分の体です。今後どんな病気や事故があるかもしれません。その時はその時で、臨機応変に立ち望むつもりですが、出来るなら、生まれた時からずっと一緒の私の体の器官とは、損なわずに一緒にいたいと思います。

 月並みな言葉でいえば、健康ですが、健康体であるにもかかわらず、将来に罹患率に気を奪われ、自分の体の一部を取り除くなどということは、病気ならいざ知らず、体に申し訳ないと思います。

 皆さん、私を見ると元気の上にあぐらをかいているように思ってらっしゃいます。一番身近な主人ですら気付いていないかもしれません。実は、非常に臆病なくらい健康に気を使っています。体に取り入れるもの、体を動かすこと、睡眠。ズボラをしていません。

 やはり父が癌で逝っています、アンジェリーナとは次元も向き合い方も違いますが、その底にあるものは、自分の体への愛情だと思っています。

コメント (2)
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