チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ライチ

2015年06月06日 | 香港

曇り、27度、82%

 小さな種から芽が出て、大きな木になり実を付ける。こうした植物の毎年毎年の営みに、支えられ楽しみまでもらっています。果物や野菜に小さな種を見つけると、土に埋めてみます。芽が出るかしら?育つかしら?実が付くといいなあ。殆ど失敗に終わります。それでも懲りずに毎年毎年、小さな出窓の鉢に種を蒔きます。リンゴ、みかん、カボチャ、ライチ。

 ライチの季節がやって来ました。つまり夏が始まったという事です。タイからやって来るライチは5月を告げてくれます。私が待っているのは、お隣深圳から入って来るライチです。20年近く前は、お隣深圳はまだ緑が残る街でした。深圳市内から、主人が勤める会社の工場まで、当時は舗装もされていない道をこんもりとした林を抜けて向かいます。この林が、ライチの林でした。実が付く今時分になると、道路脇にはリヤカーが出てライチ売りです。主人は、車を止めてもらってそのライチを買います。ライチが好きな私のためです。荒く編まれた竹籠に葉っぱも枝も付いたまま入っています。

 ところが近年、主人がライチを持って帰ってこなくなりました。ライチの山は切り開かれて、奥へ奥へと道や工場地帯が拡がって行きます。もちろん果物ですから当たり外れの年があります。時には香港の市場でライチを買うこともありました。市場に送られて来る箱を見ると、深圳でもまだライチは採れるようです。

 昨日、深圳から戻った主人、ニコニコと手渡してくれたのが、 これ。あれあれ、箱入りです。でも箱を開けると、相も変わらず、 こんな深い緑の葉っぱと枝付きのライチが顔を出しました。道路脇で売っているのを見つけて、車を止めてもらい買ってきてくれました。車の通る道路脇ですから、なんと埃まみれです。実だけを外して、よく洗います。

 暑い時の暑い土地の果物は、体から熱を取ってくれると言います。冷蔵庫に入れずに常温で食べた方がいいと言われますが、洗ったライチは冷蔵庫に。体から熱を取り除いてくれる果物は、食べ過ぎに要注意。よく知っているのですが、食べ出したら止まりません。透明なほのかな甘みの汁が一杯のライチです。

 ライチの種が大きいものと小さいものがあります。小さいものは、「ロウマイチー」と呼ばれ、種が「ロウマイ」つまり餅米のようだという意味です。「ロウマイチー」の方がお値段もいいようです。

 今日も暑くなりそうな香港、せっせと「ロウマイチー」を食べましょう。そして、餅米のような種をまた鉢にまいてみます。芽は出るけど、大きくならない私のライチです。

コメント (2)
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