曇り、28度、83%
身につける物、つまり洋服は殆ど紺白黒です。色気がないのです。ピンクやベージュの中間色も似合いません。赤い物を顔の近くにのせただけでもしっくりしません。なのに、紺白黒なら顔もスッキリとして見えます。もう40年近くこの状態です。だから買い物も簡単、紺白黒の同じTシャツ、セーター、スカートを用意しておけばお仕舞い。靴に至っては、どれもこれもよく似た黒の靴ばかりです。違いが分かるのはこの私だけ、これは先細りとかいや、タッセルの形がとか言う具合です。
ところがバックなんですが、恥ずかしい話、黒のバックを持っていません。黒はフォーマルですから、いつかいいものを買おうと思って買わずじまいです。バックの色は様々、大きさも大きいものからごく小さい物まで。そして、赤いバックが3つもあります。
赤といっても微妙な色の違いです。色の発色は革の質にもよりますが、いい色を出すのは難しいのでしょう。好きな色ならばそれでいいのです。この3つのバック、もう20年近く使っています。一日のうちでもバックを代えることがあるので、バックは長持ちします。そういえば、ここ5、6年いやもっとかな、バックなど買っていません。長い付き合いですから考えもせず、服が決まればバックも決まります。
右端のバックは先日ポルトガルにも連れて行きました。内輪のパーティーの時に、白地の幾何学模様のワンピースにこのバックを合わせました。PANCALDIというイタリアのメーカーです。革が柔らかくて、小さくてキュートです。以前にも書きましたが、このバック色違いが5種類ほどありました。クリーム、ブルー、ピンク、黄緑、どれもこれも持ち手との色の配色が素敵で、お金があったら全部買いたかったほどです。
真ん中と左は、アンリーベグリンの物ですが、初代エンリークイールさんがデザインした物です。見る人が見ると、オミノの刺繍が付いているものの、デザインが今のに比べると非常にすっきりとしています。真ん中のはチーズと名前のついたチャック式のバックです。このチャックがYKKだったので買うのを随分考えました。YKKが悪いのではありません。YKKと書かれたのが表に出てるのがどうもと思います。中途半端な持ち手の長さがかえっていい感じです。
左端は、結構大きなバックです。開け閉めも簡単なので、旅行の時には重宝します。ここ数ヶ月で、老眼鏡が必需品になりましたので、ガバッと入ってくれないと困ります。どのバックも使い込んでいます。革のいい艶が乗って来ています。雨が降り出せば、しみを付けたくないので抱えて家に帰ります。
赤のバックを手に取る時は、気持ちが明るい時です。そして、また、赤いバックを手に取ると尚更気持ちが高揚します。白状します、ここ数ヶ月、もう一つ赤いバックを増やそうかどうか悩んでいます。