チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

イヤリング ピアス

2015年06月11日 | 身の回りのもの

雨、27度、89%

 指輪やネックレスなど、所謂アクセッサリーというものを殆ど身に付けなくなりました。30代40代の頃はそれでも、イヤリングには随分凝ったものです。自分のお金で買うものですから高は知れています。50代に入って、服や靴も初め、アクセサリーも整理しました。気が付くと、イヤリングは2つだけ。一粒真珠と見出し写真の黄色のバラのものだけです。

 まだ20代になる前の私に、「娘が嫁に行ったら、ピアスの穴をあけてピアスをするわ。」と話してくれた50代のご夫人がいました。田舎町の病院の奥さんでした。その数年後、お嬢さんは他所の町のお医者さんに嫁ぎました。その後にお会いしたかのご夫人、にんまりと笑って、ピアスを指差します。田舎町でピアスなんてするのは、人目がうるさくて憚られた時代でした。母と同じ年代のこのご夫人の茶目っ気を微笑ましく思い出します。

 かくいう私は未だにピアスの穴を持ちません。ずっとイヤリング。この一年半、髪を伸ばしました。ズンズン伸びてくれました。今では背中の真ん中近くまで伸びています。50になる前から短くしましたから、10年ぶりの長い髪です。でも、暑い香港ですから、小さなお団子をうなじで作ってまとめています。顔の輪郭が少し寂しげに見えます。耳元に何かあるといいかな?と思い、イヤリングを引っ張り出してきました。この黄色のバラのイヤリング、見るにはいいのですが、今の私の顔には写りがよくありません。黄色い服なんて着た事がない私が、どうしてこんなイヤリングを買ったのやら、ピンクと黄色しかなかったので黄色を選んだように覚えています。バラの部分は陶器です。

 小さく垂れ下がるイヤリングを町に探しに出かけても、今の香港、イヤリングを探すのは一大事、何処に行ってもピアスばかりです。この歳になっても、ピアスを開ける勇気がありません。かのご夫人のような人目が云々という理由ではありません。痛そうですからね。プチンと開けるのはごめん被りたい。そう思いながら、ピアスのウィンドーを眺めます。小さなダイヤのピアス、今までは興味もなかったのに涼しげでいいなあと見入ります。

 服も靴も整理して、数少なくなったにもかかわらず、今の私はそれで充分満足。でも、時折、ちょいと欲しいものが顔を出します。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする