チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

食虫植物 香港

2015年06月16日 | 香港

曇り、27度、86%

 香港に来た当初、そうです30年近く前の事、初めて行った山は、私が毎月登る山、マウントパーカーです。当時は小さな滝壺みたいなものもあり、なんと夏ともなればそこで泳ぐ人もいました。私も泳いだ一人です。滝壺の岩壁には湿度が高い香港ならでは、きれいな苔が生しています。その中に見えるのが、見出し写真の「ハエ取り草」でした。食虫植物の自生を見たのは初めての事、歯のように見えるギザギザまでも可愛く思います。

 山を上がれば、ジメジメした岩には、苔に混ざって、こうした食虫植物がひっそりと生えています。 こちらもその代表格、ストンと長い空洞に虫を落とし込むタイプの食虫植物です。香港名「海角瓶子草」。私の植物図鑑は、香港のものなので、生憎、英語名と中国名しか分かりません。「海角瓶子草」は英名はサラセニアです。食虫植物には2通りの虫の摂り方があるそうで、一つが「海角瓶子草」のように、虫を落とし込んで出られなくする筒状の長い空洞を持つものです。

  こちら、私が「虫取りひょうたん」と呼んでいる、和名「ウツボカズラ」もそのタイプ。この「ウツボカズラ」は、かなり深く山に入ると見られます。やはり水の流れがある辺にブランと生えています。しばらく深い山に入っていませんが、この「ウツボカズラ」を売り物にする人が採っているのを見たことがありました。香港は郊外公園での植物採取は禁じられています。罰金$1500です。

 一番身近に見られた「ハエ取り草」、こちらは寄って来た虫を口の中に誘い込み、パッカリと口を閉じて、何やら溶液を出して虫を溶かすそうです。和名「ハエ取り草」、香港では「捕蝿夾」と言います。

 「ウツボカズラ」「ハエ取り草」「海角瓶子草」この3つは香港でもよく見る事が出来た食虫植物でした。でも、ここ20年、山に行ってもも殆ど姿を見ません。人が持って行くためでしょうか。私もまだ息子がいた頃「ハエ取り草」をちょいと頂いて来たことがありました。家で虫などを与えてみましたが、短命です。虫を糧にするよりは、大事なのは生活環境らしく、乾燥が一番の大敵なのだそうです。

 今では、これらの食虫植物、植木屋さんで売られています。地元の物かと思ったら、マレーシアから輸入しているそうです。こちらも輸入もの、 「ハエ取り草」と「海角瓶子草」を合わせたようなヒョンキンな顔をしています。

 ちょっと冷やっとする岩肌に、こんな植物が張り付いていた頃の香港が懐かしく思い出されます。

コメント
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