チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

琉球小すみれ

2016年01月12日 | 

曇り,16度、86%

 琉球小すみれ,きれいな名前のすみれの種を頂きました。この琉球小すみれは、琉球,つまり沖縄からマンゴの苗と一緒に本州の真ん中,山間の町まで運ばれました。沖縄と違って雪だってふります。友人は温室を用意してマンゴと一緒に育てています。この友人は緑の手の持ち主です。庭に沢山の花を咲かせ,野菜も作ります。琉球小すみれの花を咲かせ,その小さな小さな種を穫って送ってくださいました。

 この琉球小すみれの花を見た時,あっと思いました。香港にもこのすみれが咲いています。野生ですし,小さな小さな花ですので,どこにでも見られるものではありません。私が毎月上る香港島東のマウントパーカー、頂上には最後600段近い階段を上がります。その階段の脇にちょうど1月頃から薄紫の花をつけるのがこの琉球小すみれと同じ種類のすみれです。見出し写真は,マウントパーカーのすみれです。

 30年近く前,このマウントパーカーのすみれを見た時,日本に咲くタチツボスミレだと思いました。タチツボスミレのことを私に教えてくれたのは亡くなった母です。しかもまだ私が小学生だったと記憶しています。日本原種のすみれだと教えてくれました。確かに改良を重ねたパンジーなんかとは比較にならないほどの小さなすみれです。地面から僅かに立ち上がる茎のそっと先すぼみの花を付けます。母は微かに香りのする匂いすみれも中にはあると教えてくれました。その時見たタチツボスミレは,深い深い紫色で,微かにいい香りがしました。以来,香港で再び出会うまですっかりこのすみれのことを忘れていたのです。

 数年前までタチツボスミレだとばかり思っていた香港のすみれは,近種ではあるものの違うものだと知りました。葉の形が,タチツボスミレは丸です。ところが,香港や頂いた琉球小すみれの葉っぱは先が尖ってやや長め。花の形状は殆ど変わりません。今回琉球小すみれのことを調べているうちに知ったのですが,なんとこの種のすみれは北海道にも咲くそうです。日本の北から南,そして朝鮮、台湾を経て香港でも見られます。

 香港も今年は暖冬です。元旦にマウントパーカーに上ったときはまだすみれは咲いていませんでした。気の早い私は,頂いた種を時期も構わず昨日まきました。母がタチツボスミレは苗で移植しても付かないと言っていたのを思い出します。けど今回は種蒔きです。小さな可憐な花をつけてくれることを信じています。

コメント
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