晴、11度、61%
「真奈さん、2日博多を通過します。お時間があればお会いできますか?」とメールを受け取ったのは先月の末でした。息子よりもお若い友人です。5年も会っていません。佐賀に出張の帰路、博多で下車してくれました。
久しぶりです。ゆっくりと話したいので我が家にお誘いしました。博多駅まで迎えに出ました。変わらないショートカットですが、痩せてしまっています。20代のふっくらした彼女のイメージが、30代も半ばを迎え大人の女性のそれに変化しています。
彼女に初めってあったのは10年近く前のことです。主人の会社の東京本社から単身で香港に赴任して来ました。ご主人を日本に残しての赴任です。海外生活の経験は子供自分にあったと聞いています。初めての香港、彼女の生活の準備を手伝ったのはこの私です。香港在任中は幾度となく我が家を訪ねてくれました。もちろん無愛想モモさんもご存知です。仕事を持っていながら料理好きな彼女は、狭い香港のフラットでお菓子を焼きたいと言っていました。食べ物の話となると私と二人急にテンションが上がります。日本に帰国後、別の会社に職を見つけられました。新しいお仕事で日本中を出張に出かけていると話してくれます。
落ち着いた物言いの彼女です。話の素振りを見たら私の方が幼稚に見えます。低い声で考え考え話す彼女です。30代の5年間、いろいろなことがあったと話してくれます。私も香港に行ったのが30歳、確かに30代とはいろいろなことで揺れ動くときなのかもしれません。
出張が続き体調が今ひとつという彼女でした。私が作ったお昼ご飯、おやつをゆっくりと食べてくれました。博多駅に送り、車のウィンドー越しに見た彼女の顔はいい意味での中年に向かっていることを感じます。「年明け、またこちらの方に出張に参ります。ご連絡させてもらいますね。」「はいはい、お待ちしていますよ。」
若い友人達にたくさんのことを教えてもらいます。ある友人は単身ニュージーランドに渡り自分の道を開いています。かと思えばご実家の老舗のお店をしっかりと守っている友人もいます。年齢を超えて、女として通じるものがたくさんあります。歳若い友人に恵まれて、また一つこれからの私の目指すものを模索します。ココさんも私の楽しい1日でした。
「今度は元気でいらっしゃいね、待ってますよ。」