曇り、8度、45%
食器棚の大掃除をしていました。この一年、引越しの荷物を詰めたり出したり食器に触れることの多かった年でした。そして、自分の好みが変わっていないことに気づきます。
30年以上前、まだ20代半ばだった私が自分の家のために求めた茶器です。染付けの絵は「タデの花」薄い薄い茶碗は5客欠けもなく健在です。土瓶はつるを2度替えました。いったい何回一緒に引越しをしたのやら。
タデ絵の茶器と小皿をおそらく同じテーブル上に並べたことはありません。出したり入れたり、たまたまの大掃除、テーブルの上に湯のみと小皿が並んでいました。
色といい図柄の地味さといい、同じ人が作ったものでもないのに30年経っても私の好みが変わっていないと気づきます。
小皿も引っ越しで欠けることなく5枚揃っています。もう食器は増やすつもりはありません。これからも手持ちの食器で生活します。私の中で変わったものもあり、また変わらないものもある、好みの原点は変わらないものかもしれません。師走の忙しい中、ふと遠くを見つめる思いがしました。