チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

レンズ豆のスープと富有柿のサラダ

2017年12月06日 | 料理

曇、9度、50%

 先日、若い友人が我が家を訪ねてくれた時の昼食です。博多駅まで出迎えに出ましたので、家に戻ってすぐに食べれるようにとスープにしました。朝から冷え込んだ日でした。レンズ豆のスープ、インド風のスープではなくヨーロッパの田舎料理といった風情のスープです。

 このレンズ豆を知ったのは30年以上前のこと、その本を書いた阿倍野の辻料理学校の小川邦彦さんは、「日本では馴染みのない豆でほとんど売られていません。」と書かれています。紹介されている8品のレンズ豆の料理はいずれもヨーロッパの研修中に召し上がったものばかりです。「このレンズ豆の美味しさに目を見張った。」とまで書かれています。探しますが確かに缶詰ですら見つけることができませんでした。初めてレンズ状のこの豆に会えたのは香港です。高級食材店にもインド料理の材料店にも売られていました。早速、作ったのがこのスープです。レンズ豆は豆の食感としては小豆に似ています。豆が煮崩れるとザラザラと舌に触るあの感じです。ブラウンレンズ豆を使います。見た目はちっとも美味しそうには見えませんが、口にするとホッとする美味しさです。 ブイヨンを取ったり、クリームを加えたりしない素の味です。豆と一緒にセロリ、玉ねぎ、じゃがいも、ソーセージを煮込みます。強いて言えばこのソーセージと豆から美味しいダシが出ています。体調が今ひとつと言っていた彼女はこのスープを最後にはパンでぬぐって食べあげてくれました。寒い日にはこうしたスープが体を温めてくれます。

 友人が来る前日、大きな奈良の富有柿を頂戴しました。柿の一大産地は紀ノ川の沿いの和歌山県、奈良県だそうです。艶といい大きさといいこの富有柿さてどうやって食べましょう。種もなく甘みが十分な柿です。友人が訪ねてくれた昼食のサラダにパストラミと合わせてみました。ソースは先日いただいた愛媛の「みかんケチャップ」です。パストラミの塩気と柿のねっとり感、みかんの酸味が微妙にマッチします。

 たくさん頂戴した富有柿、友人が訪ねてくれたその晩のワインにも合わせてみました。 ハードタイプのモッツァレラチーズと柿、薄く切ったセロリ盛りました。食感、歯ざわりの違う3つが口の中で踊ります。

 柿は香港でも中国、韓国から入って来ます。干し柿は「柿餅」と書かれて中国製。いずれも日本の柿より鄙びたお味です。柿とモッツァレラを食べながら、友人との会話を思い出していました。柿の贈り主も若い友人です。「みかんケチャップ」も若い友人からの贈り物です。みんなの厚意を思いながら、心の温まる1日を終えました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする