曇り、9度、40%
35年ほど前に買ったアラジンの灯油ストーブ、30年間使わないで取ってありました。このストーブには日本を離れる前に飼っていた猫や犬、息子の幼稚園の頃の思い出があります。家の改築が終わって、戻って来たストーブをオーバーホールに出しました。このストーブに火を入れたのは2月に帰国してからでした。
アラジンのストーブはブルーフレームといって小さな青い炎が特徴です。そして石油ストーブ独特の匂いが少ないのも特徴です。2月に火を入れた時、炎は定まらずオレンジ色の火が所々に残ります。しかもガス臭い、主人も息子も使わないほうがいいと言います。
寒くなって来ました。どの部屋にも空調がついていますのでメインの暖房器具は空調です。オイルヒータもありますが、すぐには温まらない上に電気代が高いと聞きます。電気の暖房はチロチロと燃える火が見えません。一番広い部屋には2つの空調、2つの新旧のアラジンが置いてあります。先日も「ガス中毒が心配だから古いアラジンは使わないように。」と主人に言われていました。思い出がありますが、回収の人に持って行ってもらおうと決めました。見るとタンクに半分灯油が残っています。使い切るつもりで、部屋のドアを開けてストーブをつけました。やはりオレンジ色の火が残っています。ガスも臭います。半日も火を入れていたでしょうか、フレームがきれいに揃って青い色になっています。 まだ灯油が残っていますので、翌日も火を入れました。青い炎がチロチロ、ガス臭さもありません。その翌日も火を入れました。古いアラジンのストーブは昔のように仕事を始めました。
臭いがなくなったのでストーブを居間に持って来ました。一番長くいる空間です。ココさんの反応が心配でしたが、熱いということを教えるとそれなりに距離を保って座ります。ココさん、急にスイッチが入って部屋をパグ走りします。危険ですので私が部屋にいる時以外は火を入れません。
いずれ本当に使えなくなる日が来ると思います。それまで、しっかりお仕事してもらいます。捨てると決めて心に寂しいものがありました。今は何かホッとした気持ちです。