曇り、2度、65%
年の瀬になると、物騒なことが起きます。それはテレビのニュースや新聞で知ることばかりです。おまわりさんの姿が気になるのは、運転していて赤信号になったばかりの横断歩道を抜ききった時ぐらいです。
昨日昼前、インターフォーンが鳴ります。画像には2人のジャンバーを着たお兄さんが映っています。「はて?誰?」「○○署の刑事です。」一瞬何か悪いことをしたのかと自分を省みます。玄関に応対に出ると、昨晩10時ごろ、近くのご老人宅に強盗が入りおばあさんが怪我をしたと言うのです。声を聞きつけた主人も裏庭から顔を出します。「強盗殺傷事件」で調査中だと言います。犯人はどうも我が家方向に逃走した様子、捜査中のおまわりさんは我が家の監視カメラに気付かれ、「監視カメラの映像の記録を見せてください。」とおっしゃいます。
主人に玄関で応対してもらっている間、私は居間でレコーダーの準備を始めました。記録されている映像をテレビ画面に映し出します。テレビのスイッチを入れた途端、その日の早朝のことを思い出しました。朝起きて来て一番にするのは、ココさんの電気あんかを充電することです。コンセントに刺そうと思うと、レコーダーのコンセントが外れています。昨晩、寝室に引き上げる前に主人が自分のパソコンのコンセントを抜いた時に外れたものと思われます。寝室に引きあげたのは夜の9時過ぎ、私がレコーダーのコンセントを入れ直したのが朝の4時。つまり、昨晩9時から朝の4時までの監視カメラの記録が残っていません。ちょうど「強盗殺傷事件」のあった時刻です。
コントローラーを持ったまま玄関に戻り、おまわりさんにそのことを話しました。「仕方ありませんね。」とおっしゃって、「今後ともよろしくお願いします」と寒空の中、2人のおまわりさんは捜査に戻られました。
折角なのにお役に立てませんでした。昨今、街中には監視カメラが付いていて犯罪捜査に活躍しています。大通りではない小さな道沿いは、こうして普通の家の監視カメラの映像も参考にするものだと知りました。
主人と昼食中、「最近のおまわりさんって、まるで隣のお兄ちゃんみたいね。」と言うと「威張っていないよな。」と主人。感じのいいおまわりさんでした。警察の地道な捜査の一端を垣間見た気がします。「早く犯人が見つかるといいですね。」主人も私も本音です。足を使って歩き回り小さなことから事件を紐解く、ご苦労様だと思います。