ガス、16度、92%
家の中で時を刻んでくれる掛け時計、置き時計、デジタルのものよりやっぱり文字盤が付いた時計が好きです。家にあるものはもう長いこと生活を一緒にしています。アレッシーの木で出来た置き時計、もう20数年前に求めました。高さ25センチほど、針の色は薄いブルーです。アレッシーの専門店がなかった頃、確かレンクロフォードで買いました。何度も何度も足を運んで大事に抱えて帰って来ました。
10年ほど前から、振り子が動かなくなりました。針は正確に動いています。ところがここ5、6年、長針が筋脱力症のようになり、ダラリと数字の6を指したままになりました。つまりいつも何時30分です。主人などもう寿命だねとおっしゃいます。
アレッシーはこのモデルを作るのを止めていましたが、近頃店頭に飾られています。殆ど同じですが振り子の色がピカピカの金色。この時計、屋根の部分を外して持ち上げると文字盤とムーブメントが出て来て手で針を動かして時刻を合わせます。お店の人に頼んで、お店に飾られている時計のムーブメントを見せてもらいました。中国製です。しかも、値段は昔の3倍近くになっています。
家に帰り、長針が垂れたままの文字盤を取り出しました。当時のはまだドイツ製です。どうにか直せないかと思います。息子が小学の頃使っていたミニ四駆の改造用の先の細かいねじセットを持ち出して、あちこちねじを締めたり外したり、筋脱力症の長針さえ正常に動けばいいのです。眼鏡をして、明るいライトのもと時計の修理屋にでもなった気分で20分ほど弄くりました。長針、うまく動き始めました。
ここ1週間、正常に動いています。素人の弄くりですからいつまで持つか分かりません。一緒に時を刻んで来た仲間です、そう容易く捨てる訳には行きません。まだまだ、がんばってください。