蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

Kobeの夜

2010-11-20 | お出かけ
上の娘が、東京・本社から出張で大阪にやって来た。
ついでに、休みを取って、神戸(三宮と元町の中間ぐらい)にある、神戸市立博物館へ足を伸ばした。

この展覧会は、娘が仕事関連のからみで、招待券をいただき、
娘が、わたしにも声をかけてくれたので(→まあ、なんとめずらしい)、一緒に行くことにした。


川西祐三郎展~版の軌跡~

神戸出身の木版画家・川西 祐三郎氏は、
創作版画家の父・川西 英氏の手ほどきで、幼いころから版画に親しみ、
作品発表歴は70年にも及ぶ。

モダンな神戸の風景や、外国の印象的な光景が、色鮮やかに描かれている。
関西学院大学を卒業され、お勤めの傍ら、創作に励まれ、仕事との両立は大変だったようだ。
多くの作品を残され、今も現役で活躍されている。
いつものように、気に行った作品の中から3枚、ポストカードを選んで購入した。


招待券をくださったのは、川西 祐三郎氏のご子息らしい。
お父さんや、おじいさんが、芸術家って、すごいなぁ・・・
上村松園・松篁・淳之のように、三代続けて、という流れにはならなかったようだが、
経済・産業界でご活躍のご子息は、二足のわらじではなく、一足に専念されたのか、
詳しいことは、存じないが。



↑しかし、まあ、写真、ぶれてますね~。
(右は、会場入り口に設置された、パネルに引き延ばされた作品)
センター街を歩いていると、頭上に、「川西祐三郎展」の告知が大きく掛けられていたので、
ケータイで撮ったのだが、こういう船揺れのごとく、車酔いのごとく、ぶれぶれ写真に。
夜だったので、明かりも足りないこともあるけれど。
一番、いい写真が撮れるケータイを選んで買い替えたはずなんだけれど・・・不思議・・・
夜8時を過ぎると、閉まる店舗もあり、センター街を通る人は少なくなりかけていた。



その後、神戸で食事をした。
下の娘は、仕事が遅くなるので、合流できなかった。

入ったお店は、若い女性が多く、ボサノバのような甘い音楽が流れ、
異国のゆるやかな雰囲気に包まれていたが、窓の外には、鮮やかな朱の大きな鳥居。
なんだか、現実に引き戻されるけれど、周辺には店舗がひしめき、建っているのは鳥居だけだった。

窓に映る自分の顔を見て、この店には、客層として、ふさわしくないなあ・・・と、げんなり。
実は、わたしは、仕事でこのあたりには定期的に来たことがあり、
このお店でも、ランチを食べたことがある。
今回は、娘と。
もっと、素敵な、おかあさんなら、絵になって、いいのだけれど。


で、しつこく、上の娘にも聞いてみた。

「ねえ、なんで、おかあさんは、フランス人と結婚できなかったと思う?」

上娘は、こう言った。
「おかあさんは、自由に選択できたよ。
その中で、一番楽な道を選んだだけ。
それと、ただ単にフランス人っていっても、いろんな人がいるからね」

ふーーーーむ・・・・
深い・・・

下の娘には、「選択肢が少ないから、変更は無理」と、突っぱねられ、
上の娘からは、冷静&的確なお言葉を頂戴し・・・

わたしが、次の言葉を探しているあいだに、あっという間に、この話題は終り、
次に控える予定に向け、淡々と食事を済ませた。

上娘は、
「今日は、私が、ご馳走するわ」と、さっさとお勘定を払いに席を立った。


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