蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ビンボーいろいろ

2010-11-07 | 時事&世の中
貧乏あれこれ

貧乏にも、金銭面だけでなく、器用貧乏とか、貧乏ゆすりとか、色々な用語の使い方がある。
福祉がある程度整い、成熟した社会では、
性格に起因するライフスタイルが、貧乏の内容にも反映しているケースもあると思う。

今、オバマさんも苦しんでおられるようだが、
すべてのアメリカ人を救う、ということに対し、お金持ちではない中流の人々が反対している。
自分たちが汗水流して働いて得たおカネを、働かない人に回すことに、怒りを覚えている。
返せるはずのない多額のローンを所得の低い人に組ませること自体、破たんすることが予想できると。

「働かない」のと、「働けない」のとでは、少々ニュアンスが違うけれど。


自分らしさって?

日本でも、若い人の間に、従来の鬱病とは違う、新しい鬱病の傾向が見られるそうだ。
仕事で上司に叱られたり、失敗をして、凹む、自信をなくす、仕事に行きたくなくなる。
でも、趣味の音楽活動には、イキイキと参加。
同じ目的の仲間と集まり、自分らしさを十分に出せるからだ。

仕事には行けないけれど、趣味には出かけられる。
こういう風に肯定される「自分らしさ」って、黄金の魔法の呪文?

職場での上司は、そういう新しいタイプの鬱病の従業員の扱いに困っている。
外から見れば、単に弱音を吐いているだけ、サボっているだけにしか見えない、こういう従業員に、
難易度の低い、カンタンで楽な仕事を与えることになり、同じ職場にいる同僚とのバランスが崩れる。

社会適応性が低い若者に多いそうだが、ワガママとの違いが見分けにくい。

なんでも病気と名をつければ、それで、ある程度、認められる?
心の病気に至らず、必死で歯を食いしばって耐えている人から見れば、おそらく理解できないだろう。
心の中身は、見えにくく、目の前のサボっている姿しか見えないのだから。


赤貧? それとも?

貧乏にも、相対的貧乏と、絶対的貧乏がある。
今日の衣食住もままならない、絶対的貧乏に、世界中のどこかで苦しんでいる人達がいる。
現在の日本では、偶然、福祉の網の目からこぼれ落ちるような、
よほどのアクシデントでもない限り、絶対的貧乏はないと思われる。
(虐待は、あるようだが)
相対的貧乏が、主流だろう。

遊ぶ金欲しさに借金を重ねる人も多い、と本日の朝刊に取り上げられていた。

あらゆるケースを、ひとくくりに言い切ることは不可能だ。
深刻で悲惨なケースもあるが、
個人の考え方、人生の歩み方によって、様々だ。


誰にでも平等に、夢は叶えられる?

アメリカン・ドリームとは、どういう内容かはよく知らない。
誰もが、夢を抱き、努力すれば実現できる、そういう現象なのだろうか?

それに加え、幸運の女神がほほ笑む、ということがポイント。
それよりもなによりも、本人に、人並み外れた、優れた才能がある、という
生まれつきの、神から授かった(本当は、両親から授かったDNA)条件が必須。

生まれつき、重い病気を背負ってくるケースも、ずば抜けて卓越した才能があるケースも、いろいろ。
弱い人を、強い人が助けてあげるのが、互助社会。
そこで、偏差値で言えば、真ん中あたり、押し合いへしあい、ギューギュー満員、ひしめき合っている
日本のような1億総中流(この言葉も、懐かしくなってきたけれど)、
助ける側、助けられる側、どっちなの? という人種が、ややこしい。

同じようなかんじなのに、あっちは優遇、こっちは、冷遇、
働かなくても国から補助が出る金額より収入が低い、ワーキングプア。

働くのか、働かないのか、働きたくないのか、働けないのか。
厳しい職種、過酷な職種、嫌な職種を、お安く外国人労働力に頼っている。
アメリカのケースと似ていない?


うちは、ビンボーなの?

子供の頃、所得の額とは無関係に、贅沢な家庭や、つつましやかな家庭があった。
その様子を見て、私はとても不思議だった。
お金持ちなのに、質素で勤勉な家庭、かたや、所得が低いのに、無駄の多い、贅沢でルーズな家庭。
この関係は、どうなっているのだろう???
と、子供の私には、不思議に思えた。
「貧乏で質素」、「お金持ちで贅沢」、その図のほうが、とてもわかりやすかったのだが。

アリと、キリギリス。
各家庭のライフスタイルの違いのようだが、破たんしたキリギリスを、アリが補てんする。
EUから総ブーイングのギリシャのようだ。
(トップ画像は、ギリシャ・パパンドレウ首相)


さて、自分はどうか?
人様に助けてもらう方が楽でいいのか、人様を助けてあげるぐらい頑張りたいのか、
人生の持ち時間のなかで、残り時間を数えるほうが早い私としては、
ちょっと一歩さがったところから、静かに考えている。



人気ブログランキング
ブログ村 自分らしさ