蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

人生の配分

2011-08-29 | 脳内パリ

いつまでたっても、いっこうに具体化しない、わたしの「脳内パリ」。
「あなたは、性格からすると、きっと行かない(行けない)」
ある人に、そう言われ、脳内爆発した。
自爆というより、他爆?

むっとして、気を悪くし、怒り心頭に発したものの、なるほど、当たってる、
こりゃあ、一生、行けんわい!と、
小さな爆竹の爆発によって、眠ったまんまの小さな脳が、動き出した。

とりあえず、日にちを設定しよう。
カウントダウンしよう。
まずはモノのためしに、申し込もう。
キャンセル料がかからない日までに、ゆっくり気持ちを固めよう。
そこまでやって、行かないと決めたなら、それでもいいじゃない。
とある地域では、子供から、勇気ある大人になる区切りとして、
橋の上から飛び込む行事(儀式)があるそうだが、橋の上で、びびって飛び込めない子供もいるという。

わたしは、勇気ある大人(というよりは、いまを逃すと、大人を通り越して、老人に移行)
それを目指して、いや、区切りをつけようとして、決断の時を迎え、一人だけで盛り上がっている。

これが、最後なのか、ここからが、始まりなのか。
はたまた、うやむやに終わってしまうのか。
それも、人生。

と、大げさな意気込み。
やることは、小さな小さなコト。
大きな大きな大失敗は、予想されるが。


今、キャンセル料・無料の日を前にして、悩んでいるのは、滞在ホテル。
場所は、だいたい決めている。
暮らすようなステイを夢見ての、アパルトマンは、ほぼあきらめた。
(急なトラブルに、ひとりで対応できないと予想)
キッチンもお部屋も素敵、ユメも詰まって、お値段も一人なら、とてもリーズナブルなのだけれど。
能力不足を予測して、泣く泣く、あきらめた。
(そういうトコは、しっかりモンの人にくっついて、いっしょに行くといい)
次回という、そんな日があるのか、ないのか、知らないが、とりあえず、今回、初回は見送った。

本当に一人で、大丈夫?
ダメな場合は、引きこもりホテルライフという、究極の奥の手がある。
アクティヴじゃない路線。
どんなに活発に過ごそうが、引き込もろうが、一人だから、誰にも迷惑はかけない。
一日、一回、玄関先の郵便受けに新聞を取りに出るように、
ホテルのロビーに降りてきて、行き交う人を見て、ぼーっとするか、
夕食をスーパーに買いに行くか。
そういうことも、十分、想定内。
食事は、ホテルの朝食のみが、楽しみ(実質、栄養源)という、ちょっと、気の毒な旅人。


で、ホテルランクです。
バスタブがないのは、NG。
なので、Cランクはもちろん、Bランクホテルは、やめたほうが無難。
駅から遠いのは、NG。
わかりにくいホテルも、迷子になったときにタクシーで帰れないと困るからNG。
女性に人気の、かわいいプチホテルが、今となればよかったが、
もっと前に予約しようとした時(7月下旬)はあったのものの、今頃では、空室なし。
(必死で探したらあるのだろうけれど、直接、自分で手配して、場所もわかりにくかったりして、
あれこれ考えると、トラブル対応、自信なし)

Aランク、Sランク、SSランクの中では、まず、SSランクが脱落。消去。
おカネ、ありません。風格、品格、そなわってません。王族じゃありません。
悩むのは、Aランクか、Sランクか。Bランクもまだ、生き残っている。
一人部屋だと、Sランクは、値段が二人部屋に比べて二倍ぐらいに跳ね上がる。
Aランクは、二人部屋でも一人でも、Sランクほど、跳ね上がらない。
Bランクは、さらに、一人も二人も、上記に比べると、そこまで大きく差がない。

希望は、Sランク、一人部屋。だが、一人というだけで、やたら高い。
そこで、サイフと相談して、悩む・・・・・。

下娘Rに相談すると、「二人で行けばいいやん」とのお返事。
そりゃあ、そうだけど・・・そうじゃないから悩んでるんやん。
「よっぽどのことでもない限り、ひどいホテルなんかないよ。
だから、Bランクで十分、Cランクでもいいぐらい」

はい、彼女は、まだ若いですから・・・。
あの年齢で、「ラグジュアリーホテルでないと、だめ」、なんて言い出したりするほうが、コワイ。

夫に相談すると、即答、迷うことなく「5つ★(4つ★L)」ホテルが、絶対いい」と。
はい、あなたは、そうでしょう。

ひとり旅の先輩に相談すると、「友達と行くか、ツアーで参加すれば?」 
という、非常に、まじめな真っ当なお答え。
わたしの実力、能力に、ぴったり見合ったアドバイス。
「ホテルや飛行機に、高いお金をかけるのは、贅沢だと思う。30年早い」
という、ありがたい、コメントも頂戴した。

確かに、確かに、みなさまのおコトバは、それぞれに正しい。
どの意見を取り入れるか。
口ごたえして、自分の要望を言うと、「自分でもう決めてるんなら、人に聞くな!」
と、これまた、至極まともな、ご意見をそれぞれに、いただいた。
はい、そのとおりです。すみません。

で、昨日は、休日まるまる、ブログ更新もせず、一日中、インターネットでホテル調査。
実は、前から同じことばかり、ずっとやっている。
わたくし、時間の使い方、最低かと存じます。
非効率的。決断力ゼロ。優柔不断。

いいの、いいの、それも楽しみのひとつ。
鉄道マニアが、ただただ時刻表を見て、にやにやしているのと同じ。
この際、行っても、行かなくても、いいの。
勇気がないマヌケ、と、罵られようが、橋の上から川に飛び込まなくても、いいの。
なにもしないで、年をとっていくの。老人になるの。


おカネ、時間、快適性のバランスがとれて、満足感を得られる。
その調合法は、わたし本人でないと、わからない。
どこの医師に処方してもらおうが、自分にぴったりの薬や施術法が、自分にはある。

今は、滞在をホテルに選んだ段階で、おカネのチョイスが迫られる。

おカネを使いすぎたとすると、老後の費用から間引けばいい。
冷静を失って、足りなくなるほど間引くとは、思えない。
でも、かけたおカネのわりに、満足じゃないとすると、その思いを引きずることになる。
ああ、もったいないことをした、と。
逆に、たいしておカネをかけてないのに、満足する場合もある。

かけたおカネの分以上に満足。
かけた分、相応に満足。
かけた分、以下の満足。
この3つ。

あと、かけるおカネが、
たっぷり。ふつう。ちょっぴり。
この3種類。

満足の場合はいいけれど、不満足の場合が、後悔の念として残る。
おカネをたくさんかけて、不満足もいやだけど、かけなくて、不満足もいや。
そのさじ加減が難しいが、同じホテルでも当て外れもあるようだし、やってみないとわからない。

口コミや、情報って、氾濫しているが、最後に決定するのは自分。

たった、ホテルだけで、こんなに悩むんだったら、
街に出れば、どんだけ悩む?
入り口のところで、停滞していると、次にやるべきことに進めない。
ホテル選びは、はやく卒業して、旅のプランに移りたいものだ。
(予約せずに、当日、飛び込みで宿泊する旅人もいるのに、そんな人から見れば、
この思考回路は、理解不能だろう)

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より、より、トロい、この歩み。
優柔不断って、わたしのことです。即断即決したいよ~。
わたし、リーダーとかには、絶対に向いてませ~ん。