いつまでたっても、いっこうに具体化しない、わたしの「脳内パリ」。
「あなたは、性格からすると、きっと行かない(行けない)」
ある人に、そう言われ、脳内爆発した。
自爆というより、他爆?
むっとして、気を悪くし、怒り心頭に発したものの、なるほど、当たってる、
こりゃあ、一生、行けんわい!と、
小さな爆竹の爆発によって、眠ったまんまの小さな脳が、動き出した。
とりあえず、日にちを設定しよう。
カウントダウンしよう。
まずはモノのためしに、申し込もう。
キャンセル料がかからない日までに、ゆっくり気持ちを固めよう。
そこまでやって、行かないと決めたなら、それでもいいじゃない。
とある地域では、子供から、勇気ある大人になる区切りとして、
橋の上から飛び込む行事(儀式)があるそうだが、橋の上で、びびって飛び込めない子供もいるという。
わたしは、勇気ある大人(というよりは、いまを逃すと、大人を通り越して、老人に移行)
それを目指して、いや、区切りをつけようとして、決断の時を迎え、一人だけで盛り上がっている。
これが、最後なのか、ここからが、始まりなのか。
はたまた、うやむやに終わってしまうのか。
それも、人生。
と、大げさな意気込み。
やることは、小さな小さなコト。
大きな大きな大失敗は、予想されるが。
今、キャンセル料・無料の日を前にして、悩んでいるのは、滞在ホテル。
場所は、だいたい決めている。
暮らすようなステイを夢見ての、アパルトマンは、ほぼあきらめた。
(急なトラブルに、ひとりで対応できないと予想)
キッチンもお部屋も素敵、ユメも詰まって、お値段も一人なら、とてもリーズナブルなのだけれど。
能力不足を予測して、泣く泣く、あきらめた。
(そういうトコは、しっかりモンの人にくっついて、いっしょに行くといい)
次回という、そんな日があるのか、ないのか、知らないが、とりあえず、今回、初回は見送った。
本当に一人で、大丈夫?
ダメな場合は、引きこもりホテルライフという、究極の奥の手がある。
アクティヴじゃない路線。
どんなに活発に過ごそうが、引き込もろうが、一人だから、誰にも迷惑はかけない。
一日、一回、玄関先の郵便受けに新聞を取りに出るように、
ホテルのロビーに降りてきて、行き交う人を見て、ぼーっとするか、
夕食をスーパーに買いに行くか。
そういうことも、十分、想定内。
食事は、ホテルの朝食のみが、楽しみ(実質、栄養源)という、ちょっと、気の毒な旅人。
で、ホテルランクです。
バスタブがないのは、NG。
なので、Cランクはもちろん、Bランクホテルは、やめたほうが無難。
駅から遠いのは、NG。
わかりにくいホテルも、迷子になったときにタクシーで帰れないと困るからNG。
女性に人気の、かわいいプチホテルが、今となればよかったが、
もっと前に予約しようとした時(7月下旬)はあったのものの、今頃では、空室なし。
(必死で探したらあるのだろうけれど、直接、自分で手配して、場所もわかりにくかったりして、
あれこれ考えると、トラブル対応、自信なし)
Aランク、Sランク、SSランクの中では、まず、SSランクが脱落。消去。
おカネ、ありません。風格、品格、そなわってません。王族じゃありません。
悩むのは、Aランクか、Sランクか。Bランクもまだ、生き残っている。
一人部屋だと、Sランクは、値段が二人部屋に比べて二倍ぐらいに跳ね上がる。
Aランクは、二人部屋でも一人でも、Sランクほど、跳ね上がらない。
Bランクは、さらに、一人も二人も、上記に比べると、そこまで大きく差がない。
希望は、Sランク、一人部屋。だが、一人というだけで、やたら高い。
そこで、サイフと相談して、悩む・・・・・。
下娘Rに相談すると、「二人で行けばいいやん」とのお返事。
そりゃあ、そうだけど・・・そうじゃないから悩んでるんやん。
「よっぽどのことでもない限り、ひどいホテルなんかないよ。
だから、Bランクで十分、Cランクでもいいぐらい」
はい、彼女は、まだ若いですから・・・。
あの年齢で、「ラグジュアリーホテルでないと、だめ」、なんて言い出したりするほうが、コワイ。
夫に相談すると、即答、迷うことなく「5つ★(4つ★L)」ホテルが、絶対いい」と。
はい、あなたは、そうでしょう。
ひとり旅の先輩に相談すると、「友達と行くか、ツアーで参加すれば?」
という、非常に、まじめな真っ当なお答え。
わたしの実力、能力に、ぴったり見合ったアドバイス。
「ホテルや飛行機に、高いお金をかけるのは、贅沢だと思う。30年早い」
という、ありがたい、コメントも頂戴した。
確かに、確かに、みなさまのおコトバは、それぞれに正しい。
どの意見を取り入れるか。
口ごたえして、自分の要望を言うと、「自分でもう決めてるんなら、人に聞くな!」
と、これまた、至極まともな、ご意見をそれぞれに、いただいた。
はい、そのとおりです。すみません。
で、昨日は、休日まるまる、ブログ更新もせず、一日中、インターネットでホテル調査。
実は、前から同じことばかり、ずっとやっている。
わたくし、時間の使い方、最低かと存じます。
非効率的。決断力ゼロ。優柔不断。
いいの、いいの、それも楽しみのひとつ。
鉄道マニアが、ただただ時刻表を見て、にやにやしているのと同じ。
この際、行っても、行かなくても、いいの。
勇気がないマヌケ、と、罵られようが、橋の上から川に飛び込まなくても、いいの。
なにもしないで、年をとっていくの。老人になるの。
おカネ、時間、快適性のバランスがとれて、満足感を得られる。
その調合法は、わたし本人でないと、わからない。
どこの医師に処方してもらおうが、自分にぴったりの薬や施術法が、自分にはある。
今は、滞在をホテルに選んだ段階で、おカネのチョイスが迫られる。
おカネを使いすぎたとすると、老後の費用から間引けばいい。
冷静を失って、足りなくなるほど間引くとは、思えない。
でも、かけたおカネのわりに、満足じゃないとすると、その思いを引きずることになる。
ああ、もったいないことをした、と。
逆に、たいしておカネをかけてないのに、満足する場合もある。
かけたおカネの分以上に満足。
かけた分、相応に満足。
かけた分、以下の満足。
この3つ。
あと、かけるおカネが、
たっぷり。ふつう。ちょっぴり。
この3種類。
満足の場合はいいけれど、不満足の場合が、後悔の念として残る。
おカネをたくさんかけて、不満足もいやだけど、かけなくて、不満足もいや。
そのさじ加減が難しいが、同じホテルでも当て外れもあるようだし、やってみないとわからない。
口コミや、情報って、氾濫しているが、最後に決定するのは自分。
たった、ホテルだけで、こんなに悩むんだったら、
街に出れば、どんだけ悩む?
入り口のところで、停滞していると、次にやるべきことに進めない。
ホテル選びは、はやく卒業して、旅のプランに移りたいものだ。
(予約せずに、当日、飛び込みで宿泊する旅人もいるのに、そんな人から見れば、
この思考回路は、理解不能だろう)
亀より、蟻より、トロい、この歩み。
優柔不断って、わたしのことです。即断即決したいよ~。
わたし、リーダーとかには、絶対に向いてませ~ん。