蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ブルー

2014-01-17 | 日々のこと
出かける前にお風呂に入ると、忙しない。
時計と、にらめっこ。
それに対して、
夜中にお風呂に入ると、時間を気にしなくていい。開放的。
だが、居眠りを含めると、お風呂から出るのは、えらく深夜になり、
数時間後(早朝)、起きれるかしらん?と不安になる。

お風呂のなかで、いろいろ考え事。
あれこれ、あれこれ、制限時間がないので、楽しい。
ふと、あの人、名前だんだっけ?と、人名ど忘れドツボに陥る。
すると、そればかり考える。
せっかくのお風呂フリーダムが、焦りと脂汗タイムに変る。
「あ行」「あ」から順々に「い」「う」「え」「お」と、
あ行「青山」「有田」「有本」、い行「井上」「石川」「井本」などと、ありえそうな名前を列挙していく。
名前の持つフィーリングと合わせて、どうにか、「○○橋」とまでたどり着き、
ついには、「中橋」と、自信はないが、とりあえず、決定、仮決め。

長いお風呂から出て、日記帳に挟んであるメモを見て、ああ、ああ、そうだった、と、
中橋なんぞ、まったくちがう、一文字だってカスっていない、その名前を見て、胸の軽石、カスカスの石が溶ける。
今度こそ、覚えるぞ!と、痛々しいほどに意気込むのだが、なぜ、わたしは、あの人の名前はこうも覚えられないのだろう。
いつもいつも忘れる、その人物の名前。

今度、忘れたら、自分に軽石を投げつけてやろう。
で、「中学校の時のクラスメートの女の子の苗字の上部」、と、つけたし、脳内記憶に付加メモを貼る。
そういえば、彼女、卒業してから一度もクラス会、同窓会に顔を出さないなあ・・・どうしてだろう?
と、またまた、あれこれ、脳がちょろちょろ動く。
でも、布団に入るや否や、思考や記憶は瞬時に吹っ飛び、明け方、玄関方面からの「行って来ます」の声で目が覚める。

・・・

上記、はっきり言って、(はっきり言わなくても)、日記です。
「朝、起きて、あれこれして、夜、寝ました」
小学生日記ではなく、老年日記。

・・・

ちなみに、話は変って、

今、フェイスブック・ブルーというのがあるらしい。
友達が、日々、「こんなこと、しました」「こんなところに、行きました」「子供が、こんなことできました」
などなどと、アップするフェイスブック。
皆さん、いつもよりなにか変化があった時にアップするので、何人も何人もそういう報告を読んでいると、
自分は、なにも変化がない、なにもできていないと感じ、落ち込むらしい。

資格を取った、こんな自分磨きをしている(美容じゃなくて、脳みそ系)、・・・次々と目の前に映る皆の頑張り。
しかし、自分は、毎日、なにもせずなんの成果もない。
置いていかれると、焦るらしい。


子育て期にはよくある現象。
ちゃんと子供を育ててるじゃない?とわたしは思うが、子育て真っ最中の当人たちにとっては、それでは納得できない。
なにか、はっきりした、ちゃんとした手ごたえが欲しいようだ。

子育てもして、自分磨きもして、仕事もして、家事も家族イベントもして、お付き合いもして、
日々の雑用も、お出かけも、遠出も近所も、あれこれあれこれ、
その合間にフェイスブックはチェックし、ニュースは読み、見聞きし、ウエブ英会話もこなし・・・
漫画も読み、ミニコミ誌には目を通し、料理の記事は読み・・・そりゃあ、他のこと、なにもできない。
なにを特別のことをしたいというのか?

・・・

皆さん、特別なことをしている、できてきる、それが、一人につき、ひとつだったとしても、
5人読むと、5つのすごいことをしていることになる。
が、一人が5つしているわけではない。
フェイスブックは、だだだ、、、っと、大勢の友人たちの報告が順次アップされるから、圧倒されるのだろうか。
自分がアップしているのは、子供の可愛い笑顔だけ。
これって・・・? なんだか虚しくなるのだろうか?

子供の可愛い笑顔で十分ではないか、と思うのは、子育て卒業生の言うことだろう。
だが、子育てだけで終わりたくないと考えるのは、わたしはたいへん納得できる。
いまのお母さんたちは、(おばあさんも含めて)、子供にすべてを投げ打って、盲目的に自分を捧げるということはないと思う。
自分は、確保したい。
すべてを子供に捧げると、子供が巣立ったあと、なにが残る?
執着。未練。離れられない思い。
巣立った後の子供の幸福を祈ることのできる親は、教科書の模範優等生。
時間というものが解決することは、大いにある。
なにもかも己の欲を忘れて、一心不乱に子育てするのは、素晴らしいが、時として、盲目になることがある。
情熱と、理性のバランスが必要。

ま、それはそれ。
あんまりクールっていうのも・・・パサパサしているし。
我を忘れるぐらいの情熱は必要だ。
「無我夢中」って、よくできた言葉だ。

・・・

わたしは、悲しいかな、フェイスブックに入っていないので、まったく見ることができない。
家族がやっている横から、覗き見させてもらうだけ。
まあ、それでいいのだ。
実名、実写真は苦手。

・・・

ということで、あと、なにか書きたいことがある・・・お風呂の中でふと思ったのだが。。。
なんだったか、思い出せない。
考えていると、いつまでたっても、予定時間に行動スタートできないので、今日は、これであきらめることにいたします。

では、皆さま、よい花金をお過ごしください。


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