のんびりした子供を持つ親は、イライラするらしい。
次女が3歳、幼稚園年少さんの時、担任の先生は、とてもおっとりした、色白の目のぱっちりした、かわいい人だった。
学校を卒業したばかりの先生自体が、幼稚園児のような、そんな印象も受ける、幼いタイプの女性だった。
でも、小さな身体で(小柄だった)、一生懸命、頑張っておられた。
その彼女に輪をかけた、おっとりの、次女には、さぞや手を焼いたことだろう。
ちょこまか動き回るタイプと正反対の次女は、行動がのろい、遅い、マイペース。
なにしろ、盆踊り大会の真っ最中に、踊りながら眠くて、こっくりこっくり居眠りしてしまい、でも、踊っていて、
まわりをはらはらさせ、ついには、前のめりに倒れた子なので。
(わたしに一番似ているので、ある意味、恐怖)
だが、ちんちくりんのオチビさんの3歳児でも、
意思が、やたら強く、頑固者で、どんなに言ってきかせても、なだめても、すかしても、脅しても、
やりたくないことは、ぜったいに、しない。
三つ児の魂百までも、の見本、典型。
その、超のんびり、スローモーション次女に、おっとり先生は、
「○○ちゃんは、ほんとうに、ゆっくりなんで・・・」と、ほとほと困っておられた。
・・・
親も先生も、子供を待てるか、待てないか。
そりゃあ、いらいらするだろう。
ブチブチ、何本もアタマの血管が切れるだろう。
「はやくしなさい」そう追い立てても、できないものはできない。
・・・
子育て時代の遠い昔、
毎朝、1歳の次女を抱っこし、3歳の長女の手をひき、長女の幼稚園へと慌てて送り出す。
いつも時間ギリギリなので、長女の口にはパンをくわえたまんま。
はやくはやく、と、急がせて、時間に間に合わせようと、玄関から足早に出て行く。
その時、2歳の息子は、一生懸命、靴をはこうとするのだが、なかなかはけず、
置いていかれる自分が悲しくて、「待って、待って」と、わーわー弱弱しく泣いていた。
「早く、早く」と、わたしは、口では言うものの、両手が子供でふさがっているので、
長男まで構っていられないし、当然、待っていられない。
毎朝、長男に、そういう辛い目にあわせていた。
思えは、とてもかわいそうなことをした。
できるわけない状態で、はやくしろ、と急かされ、サポートもされす、切り捨てられるかのように、置いていかれそうになる息子。
これは、気の毒なハンディだ。
あれが、一人っ子なら、思いっきり抱きしめてあげることができたのに。
・・・
まあ、もうすんだ話。
反省点は山ほどあるが、どうにか、ふつうに成長してくれたので、(ちょっと変人だったとしても)
胸のキリリと痛むことは、いつまでも引きずっていても精神衛生上よろしくない。
・・・
ちなみに、その、かわいそうな長女幼稚園時代は、半年で終わった。
長女が登園拒否になり、ピリオドを打った。
もう、息子は、置いていかれそうになる自分が悲しくて、わーわー泣くこともなくなった。
まったく幼稚園に行かなくなった長女だったが、おそらく自分だけが幼稚園に行くのは、嫌だったのだろう。
・・・
人生トータルすると、次女が一番、就学時間が長期だったことになる。
3歳児は、保育園ならともかく、幼稚園では、まだ、幼くておぼつかない。
なので、状況に応じて、家庭でも幼稚園でも、保育園でも、どこでもいいと思う次第だ。
無理に行かせることはないと感じる。
時代も変化しているので、今のお母さんたちとは、感覚が違うかも知れないが。
息子は、たまたま仕事などの事情で、幼稚園には年少組では入園しなかった。
先生の手を焼いて困らせることもなく、登園拒否もなく、家庭にいたので、すんなり、なんの問題がなかった。
多くの人に囲まれ、家で機嫌よく楽しく遊んでいた。
置いていかれそうになって、わーわー泣かせた、あのかわいそうな分、少しは取り戻せたかも知れない。
・・・
その後、引越し、転校後、長女が年長さんの時、年中・年少の幼いきょうだいの手をしっかり引いて、幼稚園に行く彼女は、
後々、いろんな人からその姿が、凛々しく健気だったと聞かされた。
凛々しすぎて、今では、すっかり逆転の、しっかりモノ、
我が家では彼女が来ると、お尻をびしばし叩かれる、恐怖政治だ。
なにごとも、ほどほどに。
次女が3歳、幼稚園年少さんの時、担任の先生は、とてもおっとりした、色白の目のぱっちりした、かわいい人だった。
学校を卒業したばかりの先生自体が、幼稚園児のような、そんな印象も受ける、幼いタイプの女性だった。
でも、小さな身体で(小柄だった)、一生懸命、頑張っておられた。
その彼女に輪をかけた、おっとりの、次女には、さぞや手を焼いたことだろう。
ちょこまか動き回るタイプと正反対の次女は、行動がのろい、遅い、マイペース。
なにしろ、盆踊り大会の真っ最中に、踊りながら眠くて、こっくりこっくり居眠りしてしまい、でも、踊っていて、
まわりをはらはらさせ、ついには、前のめりに倒れた子なので。
(わたしに一番似ているので、ある意味、恐怖)
だが、ちんちくりんのオチビさんの3歳児でも、
意思が、やたら強く、頑固者で、どんなに言ってきかせても、なだめても、すかしても、脅しても、
やりたくないことは、ぜったいに、しない。
三つ児の魂百までも、の見本、典型。
その、超のんびり、スローモーション次女に、おっとり先生は、
「○○ちゃんは、ほんとうに、ゆっくりなんで・・・」と、ほとほと困っておられた。
・・・
親も先生も、子供を待てるか、待てないか。
そりゃあ、いらいらするだろう。
ブチブチ、何本もアタマの血管が切れるだろう。
「はやくしなさい」そう追い立てても、できないものはできない。
・・・
子育て時代の遠い昔、
毎朝、1歳の次女を抱っこし、3歳の長女の手をひき、長女の幼稚園へと慌てて送り出す。
いつも時間ギリギリなので、長女の口にはパンをくわえたまんま。
はやくはやく、と、急がせて、時間に間に合わせようと、玄関から足早に出て行く。
その時、2歳の息子は、一生懸命、靴をはこうとするのだが、なかなかはけず、
置いていかれる自分が悲しくて、「待って、待って」と、わーわー弱弱しく泣いていた。
「早く、早く」と、わたしは、口では言うものの、両手が子供でふさがっているので、
長男まで構っていられないし、当然、待っていられない。
毎朝、長男に、そういう辛い目にあわせていた。
思えは、とてもかわいそうなことをした。
できるわけない状態で、はやくしろ、と急かされ、サポートもされす、切り捨てられるかのように、置いていかれそうになる息子。
これは、気の毒なハンディだ。
あれが、一人っ子なら、思いっきり抱きしめてあげることができたのに。
・・・
まあ、もうすんだ話。
反省点は山ほどあるが、どうにか、ふつうに成長してくれたので、(ちょっと変人だったとしても)
胸のキリリと痛むことは、いつまでも引きずっていても精神衛生上よろしくない。
・・・
ちなみに、その、かわいそうな長女幼稚園時代は、半年で終わった。
長女が登園拒否になり、ピリオドを打った。
もう、息子は、置いていかれそうになる自分が悲しくて、わーわー泣くこともなくなった。
まったく幼稚園に行かなくなった長女だったが、おそらく自分だけが幼稚園に行くのは、嫌だったのだろう。
・・・
人生トータルすると、次女が一番、就学時間が長期だったことになる。
3歳児は、保育園ならともかく、幼稚園では、まだ、幼くておぼつかない。
なので、状況に応じて、家庭でも幼稚園でも、保育園でも、どこでもいいと思う次第だ。
無理に行かせることはないと感じる。
時代も変化しているので、今のお母さんたちとは、感覚が違うかも知れないが。
息子は、たまたま仕事などの事情で、幼稚園には年少組では入園しなかった。
先生の手を焼いて困らせることもなく、登園拒否もなく、家庭にいたので、すんなり、なんの問題がなかった。
多くの人に囲まれ、家で機嫌よく楽しく遊んでいた。
置いていかれそうになって、わーわー泣かせた、あのかわいそうな分、少しは取り戻せたかも知れない。
・・・
その後、引越し、転校後、長女が年長さんの時、年中・年少の幼いきょうだいの手をしっかり引いて、幼稚園に行く彼女は、
後々、いろんな人からその姿が、凛々しく健気だったと聞かされた。
凛々しすぎて、今では、すっかり逆転の、しっかりモノ、
我が家では彼女が来ると、お尻をびしばし叩かれる、恐怖政治だ。
なにごとも、ほどほどに。