蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

暮らしとお金、切っても切れない関係

2019-06-17 | 暮らし
さきほど自宅で書きかけの記事をほって、また違う記事を。

ファイナンシャル・アドバイザーが、相談者に答える記事をスマホ画面の端っこから誘導され、読んだ。
60歳を超える人々の老後予算、これで足りるか?という相談が多く寄せられていた。

ファイナンシャル・プランナーは、あくまでも数字を元に見積もり、計算、試算していく。
その周辺にある個人的事情など御構い無し。
材料は、数字のみ。

例えば、ローン返済がまだまだ75歳まで10年以上残っている現役サラリーマンの相談。
子供の教育費もまだあと2年。
収入と支出を計算し、アドバイスする。
その1.その2.その3。
なかでも最善オススメは、その3。
地方に住む夫の母を呼び寄せ、同居し、地方の家を早々売却することを勧めていた。
いまのうちに、地方の家を売っておかないと、地方は益々衰退するから将来性はないし、空き家対策やらなんやらで、暗転するのみ、と。
まあ、カンタンにサラリと言うではないか。

いきなり、マンションに夫の母親が同居?
病気でもない、ぴんぴんした母親と同居?
(しかも母親は、年金を息子に毎月渡す試算。自立手段をもぎ取られるお母さん、、、)
しかも田舎は、売る?
帰る場所なし、退路を絶って。
奥さんは、仰天するだろう。

「地方崩壊の前に売れ」とは言うが、いったい誰が買うのだ??
外国人か?
知人の配偶者の実家も、地方の僻地の空き家だが、年に数回、自宅から何時間も延々と車で移動し、日帰りでは帰れないのでしばらく滞在し、メンテを行い、売らない方向で努力されている。
出来れば賃貸に出したいとも。
わたしとしては、そんな僻地、借り手があるのかと疑問だが、行政が地元の若年家族への支援補助住宅にでも役立てるのかも知れないが。
あるいは、思い入れや歴史のある家ならどうするのか。
母親自体が、まだ元気なら、その家、地域から離れたくないだろうし。
そんな背景や心情は一切考慮しない提案に、さすが、ファイナンシャルのプロだと思った。
クールな客観的アドバイスに、自分の思いを確認したり、見直す良い機会になる。

ファイナンシャル・プランナー氏は、子供の教育費には一切の見直しなしで、現状維持のまま。
仕方ないかとは思いつつ。

しかし、人生設計、やはり、お金は重要だ。
甘い夢や理想、幻影が、現実と向き合うと、木っ端みじんに砕け散るのも致し方ない。
幻の中で遊ぶ?