蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

幸運の女神はカツラか?

2021-10-03 | 無題
ある人。
趣味繋がりの人物。
趣味以外はほとんどと言っていいほど、共通点はない。
今日は良い天気ですね、と、天気の良い日は一言添える時もある。
よくこんな人に長い月日、着いて行ったなあと自分に対して感心する。
人生の伴侶でもない、単なる趣味仲間なので、首はいつでも挿げ替えられるし、別に掘り下げる必要もないとは思うが。

どんな分野でも、大まかなところが、わたしのジャッジポイント。
生死に関わるような重大事か?とか、信頼関係を根こそぎ壊すようなことか?とか、修復は絶対に不可能か?とか、、、
そういう観点なので、ちょっとぐらい気に入らない箇所があったからといって、全体から見て、他の全てに取って代わるほどの欠点か、、、を考える。
自分だって欠点がある。
大きなことは言えない。

が、ほんの小さな取るに足りないことでも、どうしても受け入れられないことであれば、どんなに他が良くてもダメはダメ。
あまりそういう事態には出逢ったことはなく、大概はそんな欠点は本能的に察知して、わたしは最初から近づかない傾向にあるようだ。

ソリが合わない、相性が良くない組み合わせは悲惨だ。
仕事でも上司が変わったりすると、暗転する。
好転する場合もあるのだろうけれど。
強い者同士、鋭い者同士はお互いを傷つけ合うこともある。
難しいものだ。
離れると解決することが多い。
が、身も心もボロボロになっている。

セラピストやカウンセラーは、ストレスの原因のものを遠ざけることを勧める。
当たり前なのだが、ストレスの元をまるまる無くすことは出来ない。

自分ではどうしようもなく苦しんでもがいていると、事態が動くこともある。
天ぷら油をお箸で何度も掻き回さないで、じっと天ぷらが揚がるまで待つ。
忍耐力が必要だが、待つばかりでは、自分が潰れたり、好機を逃したりする。

幸運の女神は前髪しかない、と、趣味仲間の人がよく言うが、ふむふむと、わたしは快く聞いているわけではない。
あなたの場合は、あまりにも決断が早すぎる、じっくり熟考したりすることがない、といつもこころの中で思っている。
口に出してもよいが、どの口が言う?と反逆、倍返しを恐れ、胸にしまう。
熟考の後に、決断を下したいところだが、わたしの場合、熟考が長すぎて、事態が先に動く。
待ってぇ〜、となる。
幸運の女神はカツラなんじゃないかと思う。
前髪を掴み損ね、後ろから引っ張ると、つるっ。
肝心の前髪だって、つるっ。
カツラだったら、掴むタイミングはいつでも良いのか、いつでも悪いのか。
幸運ではなく悪運の女神だったら、掴み損ねて大正解だし。
まあ、なんでも結果論なんだろう。

なんでもかんでも、バタバタ掴めば良いというものではない。
幸運の女神なのか、悪運の女神なのか、見る目はあるのか?
勢いだけで掴んだところ、ラッキーだったのか、アンラッキーだったのか、掴まなくてラッキーだったのか、アンラッキーだったのか。
あの時のあれは、こうだったよね、と、後にならないと善し悪しは判らない。