夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ボクたちの交換日記』

2013年04月05日 | 映画(は行)
『ボクたちの交換日記』
監督:内村光良
出演:伊藤淳史,小出恵介,長澤まさみ,木村文乃,川口春奈,
   ムロツヨシ,大倉孝二,佐藤二朗,佐々木蔵之介他

あんまり観に行く気はなかったのですが、
この週、帰り道に寄れる劇場で上映中の作品で観ていないのはこれぐらい。
というのは言い過ぎなのですが、あと2本の未見作品は、
どちらも吹替版しか上映していないのです。
「洋画は字幕で観る派」の私としては観る気が起こらず。

人気放送作家である鈴木おさむの小説『芸人交換日記 イエローハーツの物語』を
ウッチャンナンチャンのウッチャンが映画化。
鑑賞後に知ったことなのですが(遅すぎ?)、
原作のことをキングコング西野がツイッターで「おもしろくない」と批判、
それを知った森三中の大島(=鈴木おさむの妻)がブチキレる事件があったそうで。

高校の同級生、田中と甲本はお笑いコンビ“房総スイマーズ”を結成して12年。
成功を夢見て取り組むも、30歳を目前にしていまだ鳴かず飛ばず、年収90万円。
田中はTSUTAYAでバイト、甲本は恋人に頼ったほぼヒモ状態で生活している。

さすがにこのままではマズイと考えた甲本は、田中に交換日記を提案。
毎日顔を合わせているのにどうして交換日記なんかしなきゃならんのだと、
最初はつれないそぶりを見せる田中だったが、
しつこく郵便受けに投函される日記帳に想いを綴るようになる。

原作未読ですから、映画版とどれほどちがうのか知りません。
キンコン西野が言うように、「都合良く乗っかる芸人を許せない芸人」もいるのかも。
だけど私は芸人じゃないですからね、普通に笑いましたし泣きました。

コイツとコンビを組みたい、コイツとでなきゃ嫌だ、そうは思っていても、
お笑いのセンスは努力してなんとかなるものではないのでしょうね。
ふたりの才能や力量に差があって、自分が相手の足を引っ張っていると感じる。
絶対にあきらめたくない夢をあきらめるときがあるとしたら、
夢をあきらめることによって大事な誰かを幸せにできるというとき。
その誰かがコンビの相方だなんて、いい話すぎるきらいはありますけれども、
満開の桜の下、田中と甲本が最後のコントをするシーンでは泣いてしまいました。

甲本(小出恵介)の恋人(長澤まさみ)は昼間は薬局で働き、晩はキャバクラ嬢。
甲本が滞納した家賃をすべて払って自宅へ呼び、文句はひと言も言いません。
田中(伊藤淳史)の彼女(木村文乃)もとんでもなく優しい。
本作を観たら、男性陣が「こんな彼女がええなぁ」と思うことまちがいなし。(^o^;

本作の公開記念に制作されたDVD『ひとり交換日記』も気になっています。
TSUTAYA DISCASでレンタルしましょうかね。

「やろうと思う」と「やる」の間には 大きな川が流れている。
「やろう!」と言えるようになれたらいいなぁ。

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