『 アサド政権崩壊か 』
シリアの反政府勢力は ダマスカスを解放したと発表
すでにアサド大統領は 亡命したとか
国内のロシア軍基地で 亡命の準備をしているとか
伝えられている
反政府勢力の攻勢が 伝えられていたが
ダマスカスの あまりにも早い崩壊は
ロシアからの支援が 関係しているのかもしれない
内戦が激化することなく
スムーズな 政権以降を祈りたい
☆☆☆
「四字熟語は四字熟語か?」という見出しを何かで見た記憶があります。
四字熟語については、当コラムでも何回も使わせていただかせていますし、ある時期にはかなり熱心に勉強したこともありました。
もちろん、それらの多くを記憶しているわけでもなく、その意味もうろ覚えのものがほとんどですが、何かの折に、ふと思い浮かべ、引用するなどして利用させてもらっています。
四字熟語や名句や語源などを集めた本などを何冊も読んだはずですが、その中に、「四字熟語」について説明されている物はなかったような気がします。
「四字熟語」を辞書で調べてみますと、「漢字四字で構成される成句や熟語」とあります。
それでは、成句や熟語とは何かとなりますと、その意味を調べますと、ますます複雑になり「四字熟語を定義すること」は簡単なことではないようです。つまり、絶対必要な条件は「漢字四つ」ということのみで、それ以外の「成句や熟語」の部分は、狭苦しい条件で縛り付けるべきではないような気がします。
そう考えますと、「四字熟語も四字熟語」ということになりますが、四字で表現される言葉はまだまだ増えていくでしょうから、「まだ完成途上の未熟な四字熟語」ということではないでしょうか。
そう考えますと、「民主主義」という言葉もよく似ているような気がします。
「民主主義」の語源は、ギリシャ語の「人民」と「権力」という語を結合させたものだそうです。
その意味するところは、「権力は人民に由来し、権力を人民が行使する」という考え方であり、そうした政治形態を指します。そして、基本的人権・自由権・平等権、あるいは、多数決原理、法治主義などがその目指すための手段と思われます。
第二次世界大戦において、イギリスを勝利に導いたウィンストン・チャーチル元首相は、「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」と述べたと伝えられています。この言葉は、「民主主義こそが最良の政治体制だ」と述べていると説明されることが多いですが、少し違うような気もします。
確かに、チャーチルというお方は皮肉な物言いが多かったそうですが、この言葉の場合、「民主主義が最良」と言っているのではなく、「民主主義は最悪だが、これまでの政治体制よりましだ」と言っているのであって、いつの日にか、民主主義を上回る優れた政治体制が登場することを否定しているわけでは無いと思うのです。
欧米を中心に、多くの国々が民主主義政治を目指して来ました。民主主義先進国と言われるような国から見れば、明らかに違う政治体制を取っている国の多くも、自らは、民主主義国家だと主張している所が少なくありません。
それはともかく、この数年、民主主義国家と言われる国々で、その政治体制に綻びのようなものが見えてきているように思えてなりません。例えば、その根幹をなす「多数決の原理」も、多数の支持さえ受ければ品格も何も関係ない、といった風潮が見られることが多く、時には、諸悪を包含した多数勢力も力を持ち始めてます。
チャーチルが亡くなって60年ほどが立ちますが、未だに民主主義を遙かに勝る政治体制は登場してきていません。とすれば、「最悪の中でもまだましな政治体制」である民主主義を育てていくしかないのかもしれません。
つまり、「民主主義」も四字熟語の仲間かもしれませんが、「まだ完成途上の、未熟な未熟な四字熟語」なのでしょうねぇ。