雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

命の値段 ・ 小さな小さな物語 ( 179 )

2010-07-04 10:04:00 | 小さな小さな物語 第一部~第四部
人間の命に値段があると思いますか?
命がいかなるものより貴重だという話、どの程度本当だと受け取っていますか?
命は大切なものという前提に立った場合、命が大切なのは人間に限ることだと思いますか?
殺人者に罪を償わせるためには、最終的には命しかないと思いますか?


私は当ブログで小説を発表させていただいています。その内容の稚拙さはともかくとしまして、一つの作品を書くには、必ずテーマとなるものがあります。そしてそれは、愛であり、憎しみであり、夢であり、後悔であります。しかし、それらをつき詰めていけば、必ず命という存在がちらついてきます。しかもそれは、何とも掴みがたく、何とも重く、何とも儚く、ともかく一筋縄ではいかないもののようです。


先日の新聞記事に、高額医療費に耐えかねて治療を中断せざるを得ない人のことが詳しく報道されていました。
貧しいがゆえに十分な医療を得られない人たちは少なくないことでしょう。しかもそれは、昨日今日のことではないのでしょうが、何とも切ない記事でした。
さらに世界的な規模で見れば、高度な医療どころか最低限の治療さえ施されることなく、あるいは、何とか生きていくための最低限の食事さえ手にすることが出来ないために失われていく命も、決して少ない数ではないのです。
人の命をお金に換算できるかどうかは知りませんが、貧しいが故に失われている命が数多くあることも事実でしょう。


いよいよい参議院選挙が公示されました。
各党や各人の主張を冷静に見比べてますと、命の重さを計るほどに複雑さを感じてしまいますが、食べることにも事欠く人を一人でも減らしてくれそうな人を、ぜひ選びたいですね。
大相撲を嘆き、サッカーで大騒ぎする今日この頃ですが、、参議院選挙もしっかりと参加しようと思っています。

( 2010.06.25 )

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 奇跡の星に生れて ・ 小さ... | トップ | 印象派の画家たち ・ 小さ... »

コメントを投稿

小さな小さな物語 第一部~第四部」カテゴリの最新記事