桜井市の小夫で聞き取った話に水口祭りの際に『ヤッコメやキリコを子供が貰いに来た』とある。
田んぼの水口に松苗を挿せばやってくる子供たち。
「ヤッコメくれな ドンガメはめるぞ」といって囃したて、村中の苗代を狙っていたそうだ。
ドンガメは石のことで、ヤッコメ(焼きコメ)が貰えんかったら石を投げるぞという囃子だ。
それと似かよった囃しが言い伝えられている山添村の津越。
「ヤッコメくらんせ ヤドガメはなそ」という台詞だ。
違いはみられるものの同じ行為であろう。
そのような囃しは見られないが、今でも続けられている津越のヤッコメ。
毎年4月29日の朝に子供が集落11軒を巡ってお菓子を貰いに行く。
出発地はダム湖畔の大橋。
この年はたまたまだがその近くにあるお店の子供たちだった。
対象の子供は幼児から上は中学三年生までだが地区には子供が3人。
昨年誕生した8カ月の赤ちゃんはベビーカー。
母親が押していくお友には小学一年生と保育園児のお姉ちゃんがつく。
「おはようございます」と挨拶をすれば玄関からお菓子袋をもった家人が出てくる。
「去年はお腹のなかやったけど大きくなったねぇ」、「保育園では何を歌っているの」、「小学校ではひらがな教えてくれた」などの声をかけてくださる。
子供の成長ぶりを隣近所の人たちが楽しみにしている姿に喜びと感動が伝わる。
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1時間ほど歩いたヤッコメの行事。
かつてはその名が示すとおり「焼き米」貰いだった。
苗代の播種を終えて、水口祭りに蒔かれた焼き米や大豆の煎り豆の残りを子供たちが貰って歩いたという。
生活文化の変化に伴い、煎ったラッカセイ、ソラマメ、ナンバキビのトウモロコシに移っていった。
60歳以上の男性はカヤの実とか四角いモチを干したキリコだったと話す。
キリコはフライパンで煎ったものだったそうだ。
春を迎える子供の行事は成長を願う地区の祝賀でもあるようだ。
(H23. 4.29 EOS40D撮影)
田んぼの水口に松苗を挿せばやってくる子供たち。
「ヤッコメくれな ドンガメはめるぞ」といって囃したて、村中の苗代を狙っていたそうだ。
ドンガメは石のことで、ヤッコメ(焼きコメ)が貰えんかったら石を投げるぞという囃子だ。
それと似かよった囃しが言い伝えられている山添村の津越。
「ヤッコメくらんせ ヤドガメはなそ」という台詞だ。
違いはみられるものの同じ行為であろう。
そのような囃しは見られないが、今でも続けられている津越のヤッコメ。
毎年4月29日の朝に子供が集落11軒を巡ってお菓子を貰いに行く。
出発地はダム湖畔の大橋。
この年はたまたまだがその近くにあるお店の子供たちだった。
対象の子供は幼児から上は中学三年生までだが地区には子供が3人。
昨年誕生した8カ月の赤ちゃんはベビーカー。
母親が押していくお友には小学一年生と保育園児のお姉ちゃんがつく。
「おはようございます」と挨拶をすれば玄関からお菓子袋をもった家人が出てくる。
「去年はお腹のなかやったけど大きくなったねぇ」、「保育園では何を歌っているの」、「小学校ではひらがな教えてくれた」などの声をかけてくださる。
子供の成長ぶりを隣近所の人たちが楽しみにしている姿に喜びと感動が伝わる。
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1時間ほど歩いたヤッコメの行事。
かつてはその名が示すとおり「焼き米」貰いだった。
苗代の播種を終えて、水口祭りに蒔かれた焼き米や大豆の煎り豆の残りを子供たちが貰って歩いたという。
生活文化の変化に伴い、煎ったラッカセイ、ソラマメ、ナンバキビのトウモロコシに移っていった。
60歳以上の男性はカヤの実とか四角いモチを干したキリコだったと話す。
キリコはフライパンで煎ったものだったそうだ。
春を迎える子供の行事は成長を願う地区の祝賀でもあるようだ。
(H23. 4.29 EOS40D撮影)