マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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立ち話で仮採用

2011年06月24日 07時12分28秒 | ぽつりと
4月はのんびりと暮せる。

5月に入ればそうはいかない。

毎週日曜日は新聞のチラシに目を落とすかーさん。

それを見ては切り取って私に手渡す。

取材に影響を与えないような職種ってあるのか。

週2、3日程度で構わないような仕事ってあるのか。

あることはあるがお気に入りは出てこない。

そもそも心のなかでは一年くらいはゆっくりしたいと思っているからなんくせを付けてゴミ箱へいく。

それは日々追い詰められていく現状にあった。

なんたって老齢基礎年金だけで暮らしていくにはこの先の生活破たんが目にみえているからだ。

いつかはふんぎりをつけなくてはならないだろう。

この日も切り抜きを手渡された。

放っておいたらなんで電話しないのとプッシュされた。

これは本気で財布におカネがないことをいっている。

背中をポンと叩かれたように電話をすれば不在だった。

数時間後もそうであろうと思っていたら受話器の向こうから声が聞こえた。

診断書、ではなくて「履歴書を持参して指定日に来てください」と伝えられた。

そうして9年ぶりの面接にいった。

緊張するのはいうまでもない。

何を話したっけ・・・。

思い出すにはこれまでの仕事内容と休日の際に地区周辺を含めて県内の民俗行事を取材していることぐらいかな。

記憶が残らないぐらいだから不採用だろうと思っていたら翌日に電話があった。

「仮採用ですが来てください」ということだ。

次週には毎日の研修にあたってほしい。

その前にはオリエンテーションを受けてほしいと伝えられたので出かけた。

その日の面接を終えて出ようとしたとき歩道を歩くご婦人に声をかけられた。

なんと観光ボランティアガイドクラブのNさんだ。

数年間も休部されていたのだが4月から復帰したという。

正暦寺でのお勤めはかわらずされているそうで、3月には初めて鉦を打ったそうだ。

そんな立ち話の姿を見ていた面談後の院長は仮採用を決めることにしたという。

Nさんは私にとって再就職への女神となったわけだ。

(H23. 5.12 記)