
まさにこの言葉通りの結果に終わったニューヨーク・ヤンキースとニューヨーク・メッツのサブ・ウェイ・シリーズ四連戦の二試合目。
現地時間28日、雨で試合が延びて始まった。ヤンキース・黒田、メッツ・ハーベイの両投手の投げあいで、共に無得点の6回表ヤンキースはオーバーベイのヒットで1点を先制。
黒田は7回まで、ハーベイ8回まで投げてセットアッパーに後を託す。試合は9回裏ヤンキース1点リードのままクローザーのマリアーノ・リベラが登板。今季ここまで一度の失敗もない。誰もが思ったのは、1点差はキツイがリベラだからまあ大丈夫だ。逃げ切れる。
しかし、何事も絶対はないようだ。この回のメッツは、二番マーフィがレフト線に二塁打。三番ライトがセンター前にヒット、マーフィーが帰って同点。センターからの返球をキャッチャーのスチュワートが後逸の間にライトは二塁へ。無死ランナー二塁で四番のデューダがライト前のヒットとなりメッツ逆転サヨナラ勝ちとなった。まさに魔物が住んでいた。
黒田もハーベイも素晴らしい投球をした。打ったヒットが7本、エラーが2個。両チーム全く同じ数字を残した。好投しても報われないときもあれば、失点を重ねても勝利投手になるときもある。野球って本当に行き先が分からないし、人生もまた然り。野球も人生も思いがけない出来事の連続に思える。