最近、デパートも「ユニクロ」を誘致とある。これではデパートではなくてショピングセンター(以下SC )ではないか。ということはこれからデパートの中でも差別化が進むだろう。ひとえにデパートが多くなりすぎたことがあり業態の変換が必要となっている。伊勢丹新宿店、高島屋日本橋店、日本橋三越本店などが孤高の位置付けとなり、それに次ぐ店もあるが、大体は「デパート付きショッピングセンター」となるだろう。つまりは床貸しが主で、全体としてのまとまりよりも賃料の生まれる売上優先となるのではないか。<o:p></o:p>
それとも、ユニクロの誘引効果に期待しているのなら、どこにでもあるお店を志向する企業であり本末転倒ではないか。また、顧客の嗜好変化による集客の波や入替も考える必要がある。大体、ユニクロが入っているようなデパートにはそもそも行かないと思っている。デパートまで行かなくても、ユニクロは幾らもあるし、ユニクロとデパートのイメージが違いすぎる。1階にある化粧品売場は夢を売っている、その階上で実生活を売るのか。デパート業界の混乱と困惑振りがよく分かる。<o:p></o:p>
つぎに、顧客の目から見ると「かつてデパートには夢があった」であり、今や「よそ行きの服で行く」ところではない。ひとつに車社会SCが好まれること、SCにもデパートがあること、デパートしかなかったお店(スーパーブランド 等)が自前でお店を出すことがある。<o:p></o:p>
かつてデパートは都心の複合テーマパークだった。(伊勢丹本店で東京ディズニーリゾートの2倍くらいは集客している)今や、街にまず人を呼び込む方策が必要となっている。これは、住居がよくなり、ホームシアター、ゲームや料理、パーティの増加によるものであろう。経済の家庭内部化が見られる。<o:p></o:p>
となるとデパートでしかできない体験と売り物にするのが方策だろう。それは、SCには無いものだから、売場の総合力であろう。知恵と手間を何処にかけ、独自の永続性のあるテーマを見つけるか。<o:p></o:p>