散漫な内容だ。既存の資料の切り貼りみたいだ。考えたのは、東京は帝都であった。その原動力は人口だったが、「何が魅力だったのか」の分析が足りない。風俗など観点は広いが、論理の軸がない。内容はまあ読めるから暇つぶしに好適かもしれない。<o:p></o:p>
感じたのは、大阪を浪花(難波、浪速)とは言うが、東京を江戸とは呼ばない。(浜っ子(横浜)が、東京を指して江戸者と言うくらいだ)東京は近代的であり、大阪は歴史があるという理由だろうか。なお、京都に来ることは「上洛」という、都心部も「洛中」だ。<o:p></o:p>
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上京、つまりは東京の集積の過程を分析するなら、全総の歴史と過疎過密問題、東京集中問題などからまともに切り込むべきだろう。歴史と風俗に着目したなら、その理由と結果を明示すべきだ。<o:p></o:p>
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最近お手軽な都市計画みたいな本が多い、上梓とは命を削るようなものではないのか<o:p></o:p>
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