都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

十三のションベン横丁の火災:駅前の木造密集飲食街と今後の方策

2014-03-10 05:57:15 | 都市計画

 阪急京都線で大阪まで通うが十三ではあまり降りなかった。呑んだ帰りに京都方面には十三から座れないため、結局梅田まで帰るのが面倒だからだ。それでも焼けた請来軒や、東口の歴史ある洋食の大富士、閉店したカキフライが良かった幸福亭などは愛好していた。ションベン横丁は安く、レトロなお店が多いが探索できないままになってしまった。<o:p></o:p>

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 駅近くで人が集まり、第二次世界大戦後の闇市が起こり、その後飲み屋街となった木造、狭い道路(2項道路) 既存不適格(建替えができない)、いわゆる木造密集地で災害危険性の指摘がされていたエリアは多い。参考に、十三駅(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%89%E9%A7%85 )、十三の歴史( http://atamatote.blog119.fc2.com/blog-entry-213.html )<o:p></o:p>

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なお、新宿西口にも同じションベン横丁(現在は「思い出横丁」 がりがりに揚げた鯨のカツなど有名)があり19991124日、大きな火災が発生した。( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%AE%BF%E8%A5%BF%E5%8F%A3%E5%95%86%E5%BA%97%E8%A1%97 )<o:p></o:p>

 最近、有楽町の新幹線を止めた火災も、闇市から寿司屋横丁(今の交通会館と駅の間あたり)があった名残でこれも危険であった。このエリアはマリオン(土地区画整理事業)、イトシア(再開発事業)で道路も付け替えられ銀座に近い、しかも丸の内入口の飲み屋街だったのが大変綺麗になった(なりすぎた)。<o:p></o:p>

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大阪では細い参道の法善寺横丁火災( http://tenyusinjo.web.fc2.com/houzejiyokocho/houzenjiyokochou.html )があったが、その後、法善寺横丁の連担制度と建築協定 ( http://www.mlit.go.jp/common/000047739.pdf )で安全な街として再生した。このように街として地権者が協調し相互利益を確保しつつ建替える方策が十三にも必要だ。似た例には横浜元町も1階セットバックのまちづくり協定 ( http://www.motomachi.or.jp/html/about/pdf/ktei_sskai.pdf )もある。<o:p></o:p>

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京都にも街並み保存や辻子などの保存をかねて、木造密集地の保全と防災のきめ細かな都市計画を検討している。( http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000149757.html )<o:p></o:p>

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街が綺麗になりすぎるのも困るが、風情あるが危険なのも困る、都市計画の2面性だ<o:p></o:p>

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コメント
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