毎年恒例のおでん研究会をSさんと。今回は京都の老舗。開店前に行列もあり、5:30開店の前に並ぶ。一番なのは良かったが、右奥の戸棚の裏にある隅っこの席。
お味は真昆布をふんだんに使い、塩を響かせたお味。節は血合いのない枯れ節かと思うが、煮たたせない系列のお味。出汁が繊細なため、種物は煮含ませてあり加熱で温度を戻すのが手順だ。
独自の調理で、昔の怖い親爺から代替わり。楽しんだのは:
・海老芋(2皿):冬はこれだ、崩して出汁とともに楽しむのも良い
・湯葉:とろとろで楽しめる
・蕗:好み、量も多く、出汁との相性も良く楽しめる
・ひろうす:どろっとしたジャガイモが割るととろける、独自だが豆腐の味がいまひとつ
・蛸:足の先は旨い、太い、細くて小さい蛸の足の旨味もっと良い、醤油の香り
・ロールキャベツ:ベーコンとチーズが出色
酒は力強い、錫のちろり、楽しめ鯨飲にちかい(翌日のテニスが大変だった)
お皿には、辛子と葱の小口切りに黒七味が薬味。葱は九条で切り方は薄刃で乱れているのはわざとだろうか。一度、さっとさらしている。精進系が多いだけにあまりあわないと感じた。
二人で1万4千円程、おでんにしては高い。福島のはなくじらの3倍だ。
煮込まない系では出色のお店。関東炊きのぐらぐら炊くのなら、野性のはなくじら(福島)、孤高の常夜燈(中津:羅臼昆布で当方と繋がる)、有名なたこ梅(梅田他 甘い)が関西のお奨めだろうか。
お客は半分が馴染みか地元、半分は観光客、お店は親切