上野公園をぶらぶら。9時半に国立西洋美術館が開館し、無料の前庭でロダンを楽しむ。「カレーの市民」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%B8%82%E6%B0%91 )の迫力、描写に今更ながら驚く。6人の人物のそれぞれは大げさだが、集団として劇的な構成・配置だ。
現在は喫煙所になっているベンチで横になって欅の青葉を見ていたのが40年前で「こんなのんびり楽しめるのは今だけかな」と思ったのを覚えている。
国立西洋美術館( http://www.nmwa.go.jp/jp/about/building.html )はコルビュジェの作とされるが実際は弟子が行い、吉阪隆正も参加した。階段の影が落ちるさまなど発見が多い。手前の階段と屋上は搬入のためなのだろうか。
増築の歴史も面白い( http://www.jia-kanto.org/shushiten/2009/date/14/all.pdf )手前の企画展示室の光庭などスロープがコルビュジェ風でよくできている。また、天をそぎ落とした壁のあしらいなども共通している。
10時開館のシカゴ ウェストンコレクション「肉筆浮世絵-美の競艶」、「江戸から東京へ~浮世絵」を合計1600円。初めて入館した。肉筆では「女風俗通画帖」(歌川国長)が面白く、夜鷹や品川の遊女が蟹をむさぼる姿など、今の風俗週刊誌みたいな位置付けだろうか。切見世の四尺五寸、奥行六尺の佇まいは最下級の遊所と知った。北斎はなんともうまい。品川の宿のパースは消失点がバラバラで間違い。
「江戸から東京へ」は、上野あたりの風景と勧業博の様子。ガイド・マップや名所紹介のよう。パースの間違いが多く、首を傾げる。
無料の国立西洋美術館の前庭が良かった