都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

浅草と銀座は落ち着く、虎ノ門の再開発

2016-01-24 04:00:44 | 都市計画

40年前、浅草は斜陽と言われたが、いまだにしぶとく生き残っている

浅草の朝は地元の掃除、下町で居住し、老舗が多く、コミュニティができている。また、ナショナル・チェーンが少なく、浅草ならではの洋食、天ぷら、蕎麦などが名物だ。裏を行くと、小さい街区、路地、小体なお店が多い。浅草寺にお参り、参道の仲見世も正月の飾りが舞っている。六区に行くとブロード・ウエイ沿いに新しいビルやドン・キホーテと劇場が混在していて箱ものが多い。

 銀座は低層階がスーパー・ブランドに席巻され、看板建築となりつつある。袖看板や低層部の意匠が見苦しく、看板規制の京都とは大きな違いだ。てんこ盛りの装飾と看板は規制した方が良いだろう。旧松坂屋の再開発や旧数寄屋橋阪急など大型の高層ビルで31mの街並みもなくなる。ここも、アジアからの観光客が多い。40年前は日曜日に閉まっている店が多かったのを思い出す。品位から過剰な装飾に変化が感じられる。好きなのは裏で、地元の歴史あるお店が多い。品格が失われた感じがある。

 虎ノ門あたりを新橋から歩くと、虎ノ門ヒルズと次期再開発の歯抜けの用地が目立つ。新橋から虎ノ門、霞が関は官公庁の集積、関連して財団・法人などの集積、弁護士事務所が多い。ビル開発が多く、ここも表の大規模ビルと裏は小体な焼鳥屋など飲食店の二面性がある。

 東京はこれから5年で100万坪のビル供給があるという(大阪の1/3に相当)東京のオフィス市場は「供給」先行でビル開発のないエリアはいよいよ活力がないか、マンション立地になりそうだ。神田や日本橋の一部はそういう傾向だ。

 歩きすぎて疲れた

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