愚妻が仕事で徳島に2日出張、それに合わせて、徳島を1泊2日で楽しんだ。京都を8時に出て徳島に11時過ぎ。駅前のサンルート・ホテルに荷物を預け、向かいのアミコの地下1階のぐるとくサイクルで20インチミニの3段変速の電動アシストを借りる。雨のため早く帰って4時間で400円は格安。
小雨のなか、モンベルのウインド・ブレーカーと暖パンで走る。田宮方面に走り、眉山を登る。4キロで280mの標高。流石は電動、楽に10分少しで登る。特に強力モードは押してくれる感じでバッテリーが1/4減ったのにはやはりと感じた。雨が強くなり、眼鏡に水滴で見えずらい。頂上の展望台までよっこらしょと登るが途中の急坂のピンコロ石が滑り危険、迂回する。
雨の風景はあまりよくない、今度は西部公園側に降りる。車2台、地元の健康会のシルバーにしか会わない空いた道だが落ち葉が多く慎重に降りる。
徳島城博物館はバブルの後に完成したそうだが、初めて(入館料300円)入館。丁度、企画展で「城下町の風景」を開催。歴史とお城の模型が圧巻。古地図を見ると徳島は「島」の連合体というか、吉野川の傍流が入込んでいるのが良く分かる。徳島城はへの字の島になっている川城だ。城下町が北と南と東に開けている。城の南の寺島川は防御に有効だったと思うが埋立て鉄道用地(駅と線路)になっている。
( http://awakouko.info/uploads/webphoto/photos/l00190l4da2bccacd14e.pdf )
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E5%B7%9D )、( https://www.city.tokushima.tokushima.jp/shisetsu/bunka_art/chuo_kouminkan/panel_kashi.files/chuo_kominkan01.pdf )
( http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00044/2001/21-0159.pdf )
戦災前の風景を見ると新町川には蔵が並び、水路を活用した都市であった。しっとりとした街並みが並んでいた。参勤交代にも安宅から御座船で海上利用であったとの歴史がある。さらに水面利用や利水として前川には貯木場と敷島紡績などもあった。しかしこれらはすべて第二次世界大戦の空襲で灰燼となった。( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B3%B6%E5%A4%A7%E7%A9%BA%E8%A5%B2 )その後、徳島の復興には歴史が受け継がれなかったのは残念だ。
圧巻だったのは旧徳島城表御殿庭園で阿波の青石(緑色片岩 http://www.library.tokushima-ec.ed.jp/digital/webkiyou/05/0504.htm )が多い。日本の十大庭園 重森千靑 (祥伝社新書)には「青石の聖地」とある。庭は大きく、枯山水と心字池が対比している。枯山水はあたかも流れているような石の意匠の上に、巨大な青石の中折れの橋と切石の橋がつながる。独自で面白い展開だ。しかも雨のため青石の綺麗なこと。但し、滑りやすい。築山には陰陽石や井戸が。その下には沢渡の石が水面すれすれに並ぶ。
奥まった石組みに斜めに青石が刺さるなど技巧がある。さらに対岸の船着きには空中に浮いた石もある。見ていて飽きない、豪華な庭だ。雨が強くなり、足元もいよいよ危なくなったため引上げ、自転車を返しに駅前に。
翌日は、午前中墓参で17番井戸寺に。寒い風が吹き通る。お遍路も大変だと思った。
午後からひょうたん島物語(保険料200円)で30分のクルーズ。駅や城山のある周りの新町川と助任川と福島川を一周めぐる。中洲みなと橋は桁下を上がるため架け替えたとのこと。徳島市の運営でカタマランの展望船。スピードが出て、いよいよ寒い。19本の橋をくぐるのは面白い。護岸が青石fで下の方が崩れている。新町川を沖に末広大橋の方向に向かいUターン、カモメが多い。かちどき橋の西の市場の前は潮が引いており汽水なのかエイが泳いでいるのが見える。大変楽しめた。夏ならもっと良かった。
街を歩くと、NHKや裁判所が建て替え。マンションが多い。コンパクト・シティの核として駅前の活性化や機能集中が欲しいが郊外との競争だ。駅の西のぽっぽ街にある、行きつけの青物屋のビタミンマルシェや駅の地下で鳴門金時や野菜、海産物を仕入れる。こんな市場みたいなお店が駅の近くに増えると便利で良いと思う。空き店舗も多く、阿波踊りの練習に使えば観光にもなるのにと思う。
駅前はホテルが多い、昔の小山の本屋も今やサンルート・ホテルの新館だ。つぼみやの跡も駐車場、ホテルかマンションが良いと思う。そごうも郊外や三宮が近くなりどうも勢いがない。駅前の空室に医療やサービスを誘致し、既存の駐車場と合わせると良いと思うが。
買出し大荷物になりバスで京都駅まで。タクシーで帰宅。楽しかったが疲れた