Peugeot Pepper Mill は大小2つあり、MIT留学時代の1988年に買った。テーブル用は塗装が怪しくなり、台所用の小さいのは調理の脂がこびりついている。
マジックリンで洗うと脂もとれたが塗装も剥げた。これではいかんと、水ペーパー(240、400、600、800番の4枚 343円)とクリア・スプレー(600円)をヨドバシ(送料無料)で注文した。合計千円位で新しいのを買った方が良いのかもしれないが、愛着のあるものは手入れして使う。幸い、ミル部分は「一生持つ」と言われるだけに減りがない。
まずは、分解しミル部分など袋にまとめておく。金属部の汚れも落とす。これは簡単、木ねじ2本を外すだけ。
次に研磨で粗いペーパーから使い滑らかにする。これは楽で木目が出てきてつやつやが楽しい。木工にはまる趣味が良く分かる。
クリア・ラッカー塗布のため、本体に台座(トイレット・ペーパーの芯)、上蓋は割りばしを紙コップにさして空中に。プラモデルの経験が生きる。しつこく5回ゆっくり塗装でつやつや。乾かしてから塗ムラを水ペーパー2000番(ステンレス磨きに最適)で仕上げる。
組上げは楽かと思えば、弾性を利用した下の留め金を木ねじで留めるのが面倒。プライヤーで曲げながらやりきると30分。無事完成。
下から見ると、ミルの外側になる固定臼はコの字型の金具(両端は5㎜程の木ねじ止め)で押さえている。普通なら木部に埋め込むところを金具の弾性で支え、微妙な揺れを胡椒引きに応用しているのかもしれない。この金具は、ミルの真ん中にある可動の内臼が落ちないようにする役目もする。
粒胡椒を入れて写真を撮り満足。合計3時間位の労働で綺麗になった。新品より塗装が厚く色合いが深い。
まだまだ使える、一生ものというのは本当だ