真ん中(ミッテ)駅の近くに奇妙な建物?があります(あると言うより残存)。
真ん中駅については「
無中央駅」をご覧ください
使われず放置された工場?
・・・ではありません・・・
正面を飾る立派な
スタッコ装飾の中央には竪琴
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/76/137e07775abca121bf8f40ca387ad49e.jpg)
大口を開ける2つの顔は歌っているのでしょうか・・・
反対側から見たところ(八重葎茂れる廃墟)
実は、この建物は1849年に建てられた歴史的建築。
設計した2人の建築家は
オペラ座も手がけています。
中の大ホールが、冬は屋内プール、夏は舞踏会場に使われていました。
とりわけ第二次大戦後、
デッカ・レコードの録音会場として使われ
数多くの歴史的録音が行われた当時が、このホールの黄金時代
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
名高い指揮者とオーケストラがレコード録音の常連でした。
その時代は過ぎ去り、今後の使い道が取り沙汰されていた2001年
メンテナンス作業時の失火から大半が焼失。外壁だけが残りました。
建物のオーナーは完全に取り壊して新しいホテルを建てようとしましたが
建物は文化財保護下にあり、文化財保護局が取り壊しを許可せず、そのままに・・・
文化財保護というのも、時には色々ややこしいものです
今年になって、歴史的建築部分を保存しながら店舗・オフィス・住居など
多目的ビルに修復・改築する計画が立てられ、2010年から着工の予定
建物については:
Sofiensaal(英語)
建築家の一人は:
Eduard van der Nüll(英語)
文化財保護には無縁の古い家はどうなるかと言うと・・・消えて行きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hamster_6.gif)
今住んでいるところの近くに、ビルに挟まれて古い伝統的な民家があり
前から写真を撮ろうと思っているうちに、ひとつは消えてしまいました
向こう側のビルの壁に、消えた民家の輪郭が残っています
大きなビルが建つようです。
手前に残る、もうひとつの古い民家は
伝統的なワイン酒場です。
間口は狭いですが、奥に細長い中庭が続いています(鰻の寝床タイプ)。
郊外には、こういう伝統民家が丸ごと残ってます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onigiri_1.gif)
そういう民家は、そのうち、またアップします
伝統民家の出てくる以前の記事
「田園」の扉
「田園」の面影
「田園」の酒場