みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

現代の廃墟

2009-10-07 | そこらへん


     真ん中(ミッテ)駅の近くに奇妙な建物?があります(あると言うより残存)。
     真ん中駅については「無中央駅」をご覧ください



     使われず放置された工場?
     


     ・・・ではありません・・・
     


     正面を飾る立派なスタッコ装飾の中央には竪琴
     
     大口を開ける2つの顔は歌っているのでしょうか・・・


     反対側から見たところ(八重葎茂れる廃墟)
     


     実は、この建物は1849年に建てられた歴史的建築。
     設計した2人の建築家はオペラ座も手がけています。
     中の大ホールが、冬は屋内プール、夏は舞踏会場に使われていました。
     とりわけ第二次大戦後、デッカ・レコードの録音会場として使われ
     数多くの歴史的録音が行われた当時が、このホールの黄金時代
     名高い指揮者とオーケストラがレコード録音の常連でした。

     その時代は過ぎ去り、今後の使い道が取り沙汰されていた2001年
     メンテナンス作業時の失火から大半が焼失。外壁だけが残りました。
     建物のオーナーは完全に取り壊して新しいホテルを建てようとしましたが
     建物は文化財保護下にあり、文化財保護局が取り壊しを許可せず、そのままに・・・
     文化財保護というのも、時には色々ややこしいものです

     今年になって、歴史的建築部分を保存しながら店舗・オフィス・住居など
     多目的ビルに修復・改築する計画が立てられ、2010年から着工の予定


     建物については:Sofiensaal(英語)
     建築家の一人は:Eduard van der Nüll(英語)


       


     文化財保護には無縁の古い家はどうなるかと言うと・・・消えて行きます
     今住んでいるところの近くに、ビルに挟まれて古い伝統的な民家があり
     前から写真を撮ろうと思っているうちに、ひとつは消えてしまいました

     向こう側のビルの壁に、消えた民家の輪郭が残っています
     

     大きなビルが建つようです。
     手前に残る、もうひとつの古い民家は伝統的なワイン酒場です。
     間口は狭いですが、奥に細長い中庭が続いています(鰻の寝床タイプ)。


     郊外には、こういう伝統民家が丸ごと残ってます
     そういう民家は、そのうち、またアップします

     伝統民家の出てくる以前の記事
     「田園」の扉
     「田園」の面影
     「田園」の酒場