![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/d8/451aec3178f8ca53ab0bc222c96a68a9.jpg)
最初にお詫び:またマウス描きのため稚拙な画像ですみません
「小さな手」というお話です(画像にマウス書きがアラビア語原題)
男の子の遊び相手は猫でした。いつも一緒におしゃべりしていたのです。
ある日、猫が言いました。「私に小屋を買っておくれ。」
男の子は言いました。「お前はお日様が好きで、歩き回ってるから、小屋なんて要らないよ。」
猫が言いました。「私は夜歩き回るのが好きで、昼は静かで安全なところで寝るのさ。」
男の子が言いました。「僕は小さいから、小屋を買うお金がないよ。」
猫が言いました。「それじゃ、小屋を建てておくれ。」
男の子が言いました。「僕の手は小さいから小屋は建てられないよ。」
猫は怒って、それから男の子と口をきかなくなりました。
男の子は仕方ないので、ほかの小さな子供を友達にしました。
これは、シリアの作家ザカリア・タミル(タメルとも)のショートストーリーのひとつ。
皮肉と風刺に富む短編で知られ、現代アラブ世界における重要な短編作家のひとり。
既に長らくイギリスで暮らしています。Wikipedia:
Zakaria Tamir(英語)
ダマスカスで買った短編集「雷鳴」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/28/763028a47d081ac5066341599055b774.jpg)
白地の表紙なので茶色枠をつけてあります
この短編集には他に、お嫁さんに算数の宿題をしてもらうため結婚しようと考える男の子のお話「オリエントの結婚」、学校に行かなくてすむよう太陽に「出るな」と命令、それでも太陽が昇ってきたので「大人になったら復讐してやる」と誓う男の子の話「雷鳴」などが収録されています。
現在、日本アマゾンで「
Tigers on the Tenth Day」という英訳短編集が購入可能。
私の手持ちの本の内容と重なるものがあるか、全く別のものか不明
「ライナス日記」のmiyuさんが、迷子猫を保護され、飼い主さんを探していらっしゃいます。
この猫さんです
詳しくは
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