昨年の秋、近所で、こんな奇妙な空き地を見ました
やっと最近になって、家型にむき出しになっているレンガ壁の文字に気づきました。
「ヴェンツェル・イェルマン、井戸掘りマイスター」とあります。
昔、ここに井戸掘り専門家の事務所があったんでしょうね。つまり「井戸屋の跡」

私の住んでいる街は、19世紀末にアルプスの清水を水源とする水道網が完成しましたが
当時、この辺は、まだ郊外。井戸掘りの需要もあったのでしょう。
あるいは第二次大戦の直後も需要があったかもしれません

ふろく
アルプスからの水を送る水路は、やっぱり「
水路閣」

Wikipediaフリー画像です→もとのサイトは
こちら(ドイツ語)

今日の蛇足:「絵画芸術」追記
憧れ1ファッション編で紹介した「絵画芸術」を中心とする特別展が、美術史博物館絵画部門で4月まで開催されています。
作品と特別展に関するNZZ(新チューリヒ新聞)記事は、もう1ヶ月前のものですが・・・
ヒトラーが買い上げたという「前歴」があり、私は「以前の所有者に返還するのが正道」と思ったのですが、NZZによれば、ヒトラーが構想していた「ドイツ帝国国立美術館」に展示するため165万
ライヒスマルク(換算すると約600万ユーロ)で買い上げ、しかも税金優遇措置もとられたので、所有者の子孫による返還要求が実現するかどうかは疑わしいということです。