勝手な造語ですが「きゅうだんのこえ」と読んでください
10月3日のNZZ(新チューリヒ新聞)に載っていた可愛そうなヒヨコたちの記事
写真をちょっと大きくしました
タイトルは
オスのヒナを救え!
人類社会では、いまだに多くの国々で「男子だけ欲しい、女子は不要」という風潮があり、この傾向が高じて娘1人に婿10人なんてことになると、人類の将来が脅かされます。犬さん猫さん豚さん等々と違い、ヒトの♀は自然状態では、1度に5人も10人も出産できないわけで・・・

・・・ちょっと脱線しました
この記事によれば、毎年ドイツでは4000万羽、スイスでは200万羽、卵用鶏のオスのヒナが、殻を割ってこの世に出てくるとすぐ殺処分されるそうです

オーストリアの例は挙げられていませんが、多分スイスと似たようなものでしょう。
それは、あんまり可愛そうだ!と言う声があるのは当然で、ドイツの
ノルトライン=ヴェストファーレン州では、卵用鶏のオスのヒナの殺処分を禁止したそうです。
しかし、これで問題が解決するわけではありません。ごく一部の養鶏農家で、卵用鶏のオスのヒナを育て、肉用に出荷したりしているそうです。が、肉用鶏(ブロイラー)に比べ卵用鶏は育つのが遅く、肉付きも悪く、飼料が沢山要るわりに効率が悪く、安く迅速に市場に送り出されるブロイラーに太刀打ちできません。
ヒナになって出てきたのを殺すから可愛そうなので、有精卵の段階で性別鑑定し、オスの卵を廃棄すればよいという意見もあるそうですが・・・
この記事は
「もし鑑別方法が確立して全国的に実施されたなら、確かにオスのヒナは殺されなくなるが、何百万という有精卵が廃棄されることになる」と結んでいます。つまり、可愛いヒヨコが殺されないというだけの、かなり偽善的な「解決」になるわけで、やっぱり問題は解決しないのです。
これは贅沢な悩みとも言えます。毎日多くの子供が餓死していくような国では、オスのヒナが可愛そうなどと言ってはいられません。
Wikipedia:
養鶏