これはオーストリア帝国(オーストリア=ハンガリー帝国)皇帝フランツ=ヨーゼフI世35才のときの写真です。
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ハプスブルク家皇帝の統治する帝国は多民族国家で多数の言語が使われていました。とりわけ主導的民族グループの言語であるドイツ語、チェコ語、ハンガリー語は皇帝の必須言語でした。もちろん、これだけではなく、日本語Wiki記事の帝王学の項にもあるように、毎日朝6時から夜9時まで、週に37科目を勉強しなければならなかった・・・と聞くだけ(読むだけ)で、皇帝なんて絶対なるもんじゃないと思いますね
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以上は脱線で・・・
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英語:フランシス=ジョゼフ
フランス語:フランソワ=ジョゼフ
イタリア語:フランチェスコ=ジュゼッペ
スペイン語:フランシスコ=ホセ
ボスニア語:フランヨ=ヨシップ
(以下略)とまあ同一人物の名前に数多くのバージョンがあったわけです。
現代では、こういう面倒なことはしませんね。最近戴冠したチャールズ3世も、フランス語ならシャルル、ドイツ語ならカール、イタリア語カルロ、スペイン語カルロス等々となるわけですが、世界中チャールズで統一されています。
地名も古いものには複数のバージョンがあります。大分前にイタリア人からモナコと聞いて地中海沿岸の都市国家と思ったらミュンヘンだったという体験もあります。ウィーンにも色々な言語バージョンがあります。ドナウ川もそうです。
通信技術や交通網が発達してから国際社会に登場した固有名詞は大抵、原語発音の転写で「流通」しています。
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