みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

城壁の内側

2009-10-11 | 旧市街


     前回の続きです。昼間ですが、曇った日でちょっと暗いです



     石畳のゆるやかな坂道のところで見上げるとオープンセットみたいな家
     


     石畳の坂道突き当たりには、典型的な「城壁取り壊し前」時代の家
     
     シューベルトの失恋物語「三人姉妹の家」と呼ばれますが、歴史的根拠はありません


     建物外壁を飾るメダイヨン:神、キリスト、精霊(ハト)三位一体の図
     
     ここにもスタッコ(漆喰)装飾があります すたっこ1すたっこ2参照


     突き当たりを右へ曲がると、また短い石畳の道
     
     ルードヴィヒ・ライターは伝統ある靴屋さん(ここが本店)英語サイト


     上の写真の突き当たりを左へ曲がって振り返ると、これも継ぎ接ぎハウス
     
     これが、最初の写真の「オープンセットハウス」の裏側


     その道も、すぐ終わります
     
     向こうに見えるのは・・・もう、予想がつきますね


     前回最初の写真の階段を上から見たところ
     


     階段下にあるお店の看板(花屋さんではなく民俗衣装のお店)
     


     しつこく、もう一度下から見上げた階段
     


     階段下前方を見たところ
     


     せいぜい数百歩の「城壁内」タイムトリップでした


       

     シューベルトの曲を使ったオペレッタ「三人姉妹の家」(英語)

     城壁残りとパスクアラティハウスについてはドイツ語しかありません
     城壁の残り:Mölker Bastei
     パスクアラティハウス(前回出てくるベートーヴェンの住んだ家):Pasqualati-Haus


城壁の残り

2009-10-09 | 旧市街

     旧市街の一角の目立たないところに、目立たない階段があります。


     

     レンガ積みのところは古い城壁(防壁)の残りです。


     五稜郭みたいに凸凹しているところが城壁(17世紀末の俯瞰図)
     

     城壁手前にオスマントルコ軍が突撃用に築いた通路が描かれているそうですが
     どれがどれだかわかりません あるいは、まっすぐ上へ向かう直線か

     19世紀半ば、城壁が取り壊されて環状大通りが建設されました。
     城壁のごく一部は今日まで残存。立退き料交渉決裂が原因だそうな

     おかげで、当時の城壁と城壁内側の家並みを、ちょっぴり垣間見ることができます


     最初の写真の階段向こう側へまわると、上の俯瞰図の凸部分が・・・
     


     手前の柱はアンドレアス・フォン・リーベンベルガー記念碑
     

     リーベンベルガーはオスマントルコ軍による第二次ウィーン包囲当時のウィーン市長。
     彼は市民による防衛軍を組織、防衛線構築を監督、自ら指揮しました。
     楯に前足を乗せて横たわる獅子は、戦死者の記念碑と言われますが・・・
     調べた限りでは「援軍による市街解放の2日前に世を去った」とあるので
     あるいは過労で仆れたか、病死だったかもしれません。

     蛇足:有名なお獅子はルツェルンにおわします(英語)


     リーベンベルガーさんの後の家はパスクアラティハウス
     

     建物の所有者パスクアラティ男爵がベートーヴェンの後援者で
     ベートーヴェンは断続的に合計9年ここに住みました。
     その住居(屋根の下の最上階)が記念館として一般公開されています。


     ここまで来ると古い城壁の様子が良くわかります
     


     反対側の通りを見たところ
     


     城壁内の古い家並みがちょびっと残っています
     


     ここから、ちょびっと残る「城壁内」に入れます
     
     左後方に見えるのはウィーン大学本校舎


      続く(いつもの通り乞無期待) 


現代の廃墟

2009-10-07 | そこらへん


     真ん中(ミッテ)駅の近くに奇妙な建物?があります(あると言うより残存)。
     真ん中駅については「無中央駅」をご覧ください



     使われず放置された工場?
     


     ・・・ではありません・・・
     


     正面を飾る立派なスタッコ装飾の中央には竪琴
     
     大口を開ける2つの顔は歌っているのでしょうか・・・


     反対側から見たところ(八重葎茂れる廃墟)
     


     実は、この建物は1849年に建てられた歴史的建築。
     設計した2人の建築家はオペラ座も手がけています。
     中の大ホールが、冬は屋内プール、夏は舞踏会場に使われていました。
     とりわけ第二次大戦後、デッカ・レコードの録音会場として使われ
     数多くの歴史的録音が行われた当時が、このホールの黄金時代
     名高い指揮者とオーケストラがレコード録音の常連でした。

     その時代は過ぎ去り、今後の使い道が取り沙汰されていた2001年
     メンテナンス作業時の失火から大半が焼失。外壁だけが残りました。
     建物のオーナーは完全に取り壊して新しいホテルを建てようとしましたが
     建物は文化財保護下にあり、文化財保護局が取り壊しを許可せず、そのままに・・・
     文化財保護というのも、時には色々ややこしいものです

     今年になって、歴史的建築部分を保存しながら店舗・オフィス・住居など
     多目的ビルに修復・改築する計画が立てられ、2010年から着工の予定


     建物については:Sofiensaal(英語)
     建築家の一人は:Eduard van der Nüll(英語)


       


     文化財保護には無縁の古い家はどうなるかと言うと・・・消えて行きます
     今住んでいるところの近くに、ビルに挟まれて古い伝統的な民家があり
     前から写真を撮ろうと思っているうちに、ひとつは消えてしまいました

     向こう側のビルの壁に、消えた民家の輪郭が残っています
     

     大きなビルが建つようです。
     手前に残る、もうひとつの古い民家は伝統的なワイン酒場です。
     間口は狭いですが、奥に細長い中庭が続いています(鰻の寝床タイプ)。


     郊外には、こういう伝統民家が丸ごと残ってます
     そういう民家は、そのうち、またアップします

     伝統民家の出てくる以前の記事
     「田園」の扉
     「田園」の面影
     「田園」の酒場


引越し1周年

2009-10-05 | かーど&手描き


     お久しぶりでございます

     千尋とトトロまでは何とか更新しましたが、その後は皆様のブログも訪問できず

     さて、再開第一弾は・・・(大げさ) そろそろ引越し1周年ですので、
     大昔、以前の家へ引っ越したときのカードをスキャン、住所を消しました。
     ご注意:イラストは今住んでいるところではなく、以前の家です。

     当時はクリーム色の紙にコピーして使いましたが、手元に残っているのが
     白い紙の1枚だけだったので、スキャンしてからペイントメニューでちょっと着色。



     右半分がカードの表紙(本当に、こんな入り口)左半分が裏側
     

     私が引っ越す前、暫く空いていたらしく、鳥も空家の窓に慣れていたのでしょう。
     引っ越した当時、シジュウカラが窓を覗きに来たものです。
     が、人間がいるのにビックリしたのか、その後は来なくなりました(残念)


     カードの内側:窓の構造や壁の色もこんな具合でした
     

     窓辺までは来なくなりましたが、シジュウカラはよく見えました。
     時々、リスが見えることもありました。
     外側のはツタではなく、ノブドウの蔓が外壁を覆っていました。
     とても情緒があったのですが、繁茂しすぎるせいか
     後年、全部切り落とされました。


     昨年引越しの頃の外観(枯れたノブドウの蔓がまだ見えます)
     

     ご覧の通り、築100年ほどのボロ家(百年前としては安普請)
     全面的に修復することになり、引っ越したわけです

     去年、今のところへ引越した後は・・・引越し通知とクリスマスカードを合併しました


           


     やっと一段落、これからは時間がありますので
     9月に紹介する予定だった写真など順次アップいたします。
     皆様のブログにも、また、お邪魔虫(お邪魔みみず)に伺います

     こんな、おんぼろブログですが、これからも宜しく