みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

小さな手

2010-03-11 | マウスらくがき



最初にお詫び:またマウス描きのため稚拙な画像ですみません


「小さな手」というお話です(画像にマウス書きがアラビア語原題)

男の子の遊び相手は猫でした。いつも一緒におしゃべりしていたのです。
ある日、猫が言いました。「私に小屋を買っておくれ。」
男の子は言いました。「お前はお日様が好きで、歩き回ってるから、小屋なんて要らないよ。」
猫が言いました。「私は夜歩き回るのが好きで、昼は静かで安全なところで寝るのさ。」
男の子が言いました。「僕は小さいから、小屋を買うお金がないよ。」
猫が言いました。「それじゃ、小屋を建てておくれ。」
男の子が言いました。「僕の手は小さいから小屋は建てられないよ。」
猫は怒って、それから男の子と口をきかなくなりました。
男の子は仕方ないので、ほかの小さな子供を友達にしました。


   


これは、シリアの作家ザカリア・タミル(タメルとも)のショートストーリーのひとつ。
皮肉と風刺に富む短編で知られ、現代アラブ世界における重要な短編作家のひとり。
既に長らくイギリスで暮らしています。Wikipedia:Zakaria Tamir(英語)


ダマスカスで買った短編集「雷鳴」

白地の表紙なので茶色枠をつけてあります

この短編集には他に、お嫁さんに算数の宿題をしてもらうため結婚しようと考える男の子のお話「オリエントの結婚」、学校に行かなくてすむよう太陽に「出るな」と命令、それでも太陽が昇ってきたので「大人になったら復讐してやる」と誓う男の子の話「雷鳴」などが収録されています。


現在、日本アマゾンで「Tigers on the Tenth Day」という英訳短編集が購入可能。
私の手持ちの本の内容と重なるものがあるか、全く別のものか不明



   


「ライナス日記」のmiyuさんが、迷子猫を保護され、飼い主さんを探していらっしゃいます。

この猫さんです


詳しくはこちらをご覧ください。


マリアの雪

2010-03-09 | 旧市街


   前々回からの「ミノリ」シリーズ最終回

   前回最後の写真のところを教会と反対の方向へ進みます


   すると、すぐ、こんなランタンのある建物が・・・
   

   それは実は総理府の建物 (建物の向こう側の道を出てきました)
   

   その向かい側に大統領官邸
   
   国旗が出ているので、大統領ご在宅 (青いのはEUの旗)

   大統領官邸は実は、かつての王宮の一部で・・・
   
   官邸の後ろにこの建物が続き・・・

   更に新王宮と呼ばれる弓形の建物に続いています
   
   現在、弓形部分の内部には国立図書館と博物館があります

   皇帝の居城がなぜ王宮かというと、皇帝さんは、色々な国の国王でもあったので
   日本語では便宜上「王宮」と呼ばれます (帝宮は「低級」と間違えるせいか



   ここまで来て漸く、総理府の建物の向こうに「晩餐教会」の屋根が・・・
   


   最後にもう一度、晩餐教会=ミノリーテン教会(イタリア国民の雪のマリア教会)へ・・・

   空き地が少なく撮りにくい正面ファサード(Wikipediaフリー画像)
   
   両脇の出入り口が壁になっているのは、巨大な建築の支え部分を強化するため
   ・・・というのは私の推定です



  

前々回、便宜上「雪のマリア」と書いていますが、「マリアの雪」あるいは「雪降らせのマリア」と書く方が正確かも知れません。
伝説によれば、西暦432年8月4日から5日の夜、ローマの貴族夫妻のところにマリア様が現れ「明日、雪の積もっている場所に教会を建立すれば、あなた方の望んでいる子供が生まれます」というお告げがありました。真夏に雪など不可能なはずですが、翌日、エスクイリーノの丘に一ヵ所だけ雪があり、ここに建てられたのがサンタ・マリア・マッジョーレ聖堂だということです。この伝説から「雪のマリア」という呼称が生まれました。

Wikipedia:Maria Schnee(雪のマリア、またはマリアの雪、ドイツ語)
Wikipedia:Minoritenkirche(ミノリーテン教会、英語)


晩餐の後

2010-03-07 | 旧市街


   前回の晩餐教会を出て、建物に沿って歩きます



   教会の外側には落ち着いた重厚な回廊があります
   


   回廊の一角にある扉と階段
   


   回廊を振り返ったところ
   


   その前の道(突き当たりを左へ曲がるとブルク劇場の広場に)
   
   ブルク劇場については西洋ゲゲゲ参照


   少し離れて見たところ
   


   手前の石組みは花壇の仕切りではなく、以前立っていた礼拝堂の平面図
   


   こういう建物の常として、おんぼろカメラで全体像を写すのは無理
   



   画像が多くなるので、もう一度「ミノリ」(ミノリーテンの勝手な略語)が続きます

   もちろん、相変らずの・・・乞無期待


    蛇足:こちらも寒くなり、雪が数ミリ積もりました


晩餐教会

2010-03-05 | 旧市街


     私の住んでいる街にも、名所となっている教会が色々ありますが
     そのほかに観光客の訪れない「地元民の」教会が沢山あります。
     これから時々、知られざる教会を紹介しようと思います
     「そこらへん」がどんどん増えているので「旧市街」という項目を新設
     これまでの「そこらへん」記事からも旧市街分は順次カテゴリーを変えます。


     先週土曜日、好天だったのでアラビア語コースの後「晩餐教会」へ寄りました

     教会はブルク劇場の裏手にあります
     
     ブルク劇場については西洋ゲゲゲ参照

     窓の飾り模様も色々
     
     塔のてっぺんがちょん切れたようなのは、オスマントルコ軍の大砲で破壊されたため


     教会の「本名」はミノリーテンキルヒェ(直訳すれば「小さい兄弟の教会」)で
     ローマカトリックのフランチェスコ会に属する教会です。
     起源は13世紀で、市内で最も古いゴシック教会のひとつですが、増改築が繰り返され
     バロック化された後、19世紀に再ゴシック化され、混合スタイルになっています。
     18世紀後半には、在住イタリア人のための教会となり
     「正式名称」は「イタリア国民のための雪のマリア教会」(長~い

     この教会は「最後の晩餐」の原寸大モザイク・コピーがあることで知られています。
     ナポレオンが注文したのですが、出来上がったのは彼の失脚後だったため
     舅に当たるフランツI世が買い取りました。


     「最後の晩餐
     

     京都府立陶板名画の庭にある「最後の晩餐」とは、ちょっとタイプが違います。
     でも、ミラノへ行くより落ち着いて静かに鑑賞できるところは同じ


     教会内部のピンボケ写真を少し・・・


     ゴシックに典型的なアーチ形天井
     

     アッシジの聖フランチェスコ(フレスコ画)
     
     古い時代の建物の残りと思われますが、詳しい説明無し

     説教壇
     

     バロック様式の祭壇
     

     パイプオルガン上のステンドグラス(新しいものです)
     

     中央祭壇と祭壇画
     



      続く  乞無期待 


     以前の観光名所外教会
     教区教会
     へんや



ア・ス雛

2010-03-03 | ことば


   ひな祭りですね

   これは「ア・ス雛」という珍しいお雛様です

   ・・・と言うのは真っ赤なウソ
   数日前マウス落書き「アちゃんとスちゃん」を作って
   今になって気が付けば3月3日なので便乗しただけです


   アンドレアちゃんとアンドレアスちゃん
   
   マウス落書きなので稚拙な点はお赦しください(恒例の口実)


   さて本題に入りまして・・・オホン


   人名というのは色々例外が多く油断できません。その一例がアンドレア。
   ドイツ語圏を中心に英語、スペイン語、ハンガリー語などでは女性名
   その場合の男性形はアンドレアス、アンドリュー、アンドレ、アンドレイなど。
   ところがイタリア語とロマンシュ語の場合アンドレアは男性名
   イタリア人のアンドレアとドイツ人のアンドレアが結婚して夫婦同名なんてことも可能

   名前の男性形・女性形は数えればきりがありませんが、ほんの少し例を挙げると・・・

   フランス語の場合(一般的に男性名+Eで女性名に)
   フランソワ♂ → フランソワーズ♀
   ルイ♂ → ルイーズ♀
   イヴァン(イワン)♂ → イヴォンヌ♀
   など・・・
   ルネという名前は♂ルネにeを書き加えると♀ルネですが、発音は同じ。
   因みに、フランソワはフランシス(英)フランツ(独)フランチェスコ(伊)などと変化。
   ルイはルイス(英)ルードヴィヒ(独)ルドヴィコ(伊)など。

   ほかに、ベアート♂ → ベアーテ♀、カルロ♂ → カルラ(カーラ)♀など・・・
   きりがないので以下省略 アルファベット表記も横着して省略


    蛇足その1
   英語のエリザベスはドイツ語ではエリーザベトで「リー」にアクセントがあります。
   ですからエリザベートという表記はドイツ語としては正確ではありません。
   英語でもベースと最後にアクセントということではありません。
   でもイタリア語だとエリザベッタで、最後のベッタにアクセント。
   ですから、日本で普及している表記「エリザベート」は
   ドイツ語のエリーザベトの「日本語訳」と言ってもいいかもしれません


    蛇足その2
   だいたい、語尾にOが付くと男性名で、Aが付くと女性名という傾向がありますので
   Oで終わる日本人女性はダイレクトメールなどで良く「男性扱い」されます。
   逆にAで終わる日本人男性(あきら、かずや、など)は「女性扱い」されがちです。
   通常、こういう間違いがあっても命に別状はありません


卵の歌

2010-03-01 | おきにいり


春の始まりです・・・のはずです、多分、恐らく・・・


ブルク劇場の隔月刊パンフに早くもイースター卵の合唱団が登場



「おお、汝、幸せ者よ、馬鹿者よ」と歌っています
決して、ブルク劇場に来る演劇ファンを馬鹿にしているわけではありません
むしろ、演劇人の心意気を表現
ブルク劇場の上に海賊の旗を立てようと言った名優もあります

追記:訂正です
「馬鹿者よ」はおかしいと、後で良く良く見れば「dumseeligee」ではなく「duuseeligee」
つまり「祝福された者よ」という意味でした
UやEが二重になっているのは正規の綴りではなく、長く伸ばして歌っていることを表現


以前のブルク落書き記事:西洋ゲゲゲ(ブルク劇場の説明とリンクもここから)



 おまけ

やっと、この2~3日青空が広がりました

プール近くで撮ったピンボケ青空を2枚





 今年のイースターは4月4日です 



 ハイチに続きチリの地震・・・大きな災害が起こりませんように