わに祭を見に来てくださった人形収集家の高橋さんが東の里の骨董の中から見つけ出した人形だ。
この人形が欲しいと指差されてみれば彼が蒐集した人形の展示会を見ているので香川県特産の人形とわかる。
香川県の人が嫁ぐときこの人形をたくさん持って行き近所の子供達に配る風習があったそうだ。
昔はどの家にもこの人形が飾られていたのだろう。
雨風にさらされていた人形は絵付けがはがれベースの焼き物は欠けていたが資料として欲しいのに東の里の店主がいない。
東の里は土日祝の日しか開いてない。
その日は月曜日。
でも運のいいことにわに祭会場のひとつであるエピアみかどで店主と遭遇。
値段の折り合いもつき雨ざらしの人形は高橋さんの元へ行くことになり、高橋さんたちは松尾寺の会場へいくので人形を運ぶのは私の役目になった。
パッキンのとき絵付けがはがれないように、バイクで運ぶのにベースの焼き物が壊れないようにと祈りながら持ち帰ったが無事だった。
わに祭ではいろんな人との出会いがあったがこの人形との出会いも心に残るものだった。
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