東京暮らしではバイクでも駐車違反で捕まる。
ヘルメットもかぶらず片手運転でもOKの伊吹島へ来ても身についた習慣は変えられない。
人家の立て込んでいる区域はさほど広くないので公共施設へバイクを置いて歩くことにした。
歩いてみると面白い。
ほんの30センチほどの道を歩いてたどり着く家さへある。
少しの庭には花や野菜が作られているが空き家も多い。
気の向くままに歩いていると同じ場所に出くわす。
はじめてでいりこんだ区域なので見当がつかないがしょせん狭い区域だ。
思わず見学したかった場所である伊吹産院(出部屋)跡へ着いた。
産婦達が出産後の一ヶ月自炊して過ごす養成の場だ。
生まれた子供と同じ境遇の仲間達とつかの間の非日常を満喫したであろうし、伊吹島の人たちにとっては原点の場所だと思いながらたたずんだ。
見晴らしのいい場所だ。
又歩いていると見たかった伊吹島民族資料館へ行きあたった。
元幼稚園のようで手洗い場やトイレが小さな人達用のまんまで中の資料とともに建物も民俗資料のようで無人だった。
資料館には人口の推移が表にされていたがピーク時の3分の一になっている。
来るときの旅客船で元島民でピーク時に小学生だった人は教室ではすぐ隣の人と肩がぶつかっていたそうで、大都会並みの人口密度だったと言っていた。
セメントで固められた細い路地を行き当たりばったりに散策するのは面白く2時間ほどうろついた。
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