人家より離れた場所に波切不動尊があり途中までバイクでいける。
人家に車道はないが島一周道路の一部は立派な車道だ。
下り道が続くので海岸があるのかと期待したが絶壁に近いような場所にさざれ石の洞窟があり波切不動尊がお祭りされていた。
しっかりとした洞窟で自然の作る造形には驚くことばかしだ。
でも人間の造形もすごい。
洞窟の前のほとんど斜面のような場所にパイプを組んでテラスを作りすぐしたの少しの土地に立派な家を建てている。
お祭りになると大勢の人たちが集うのだろう。
参堂沿いには桜も植えられていて島の人たちは何かにつけてお参りに行くのかと思っていたらそうではないようだ。
島で話し込んだ人達に一人で行ったと言うと”あんなところに、あなたは知らないからよ”と言われた。
訳はいくら聞いても教えてもらえなかったしかえりの旅客船の中で島民の人に聞いても答えはなかた。
知らないで行って良かったが再度伊吹島へ来ても行かないと思う。
私が伊吹島で興味があったのは車が入れなくてセメントで固められた迷路のような人家がある区域だ。
旅客船に乗る前に少し時間があったので気の向くままに歩いていると年配の女性に”どこへ行きたいの?”と声をかけられた。
彼女は一度島を出たが余生を過ごすため帰ったそうで一人暮らし。
すぐ近くの家へ寄せてもらったがきれいな猫が5匹もいた。
全部野良猫だというが6人家族の雰囲気だった。
川之江から来たというと川之江港まで船で行って港から札所の三角寺や奥の院へ歩いていった話をしてくれるので”観音寺港でないんですか?”と言ったら”家の舟で行くのよ”と言われたがそれなら少しでも近い川之江港まで行くだろうと納得。
それからこの島には平安時代からの言葉が残っていていろんな学者が来て学会に発表している話を言葉の例を挙げて説明してくれた。
小さな島だけれどいろんな伝統行事も守られている奥の深い島のようだ。
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